barがコンセプトの温泉宿に行ったら凄すぎたという話 [箱根 香山]
皆さん、お酒は好きですか? 温泉は好きですか?
僕は両方好きです。
そんな僕なので、箱根にBarがコンセプトの温泉宿がオープンしたとの報を聞いたら行かないわけにはいきません。
3月末の平日に1泊2日で泊まってきたのですが、結果、控えめに言って最高でした。快適な空間と美味しい料理・お酒・・・。
これはぜひ多くの方に知らせたいと思い、筆をとりました。
Bar hotel 箱根 香山(カザン) の特徴
Bar hotel 箱根 香山
〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷4−507 箱根香山, 足柄下
0460-82-0111
泊まる部屋にもよりますが、大人2名、1泊2日で5万円程度から。そしてここは一般的な温泉宿とは異なる下記の3つの特徴があります。
・滞在中はシャンパンやバーテンダーが作るカクテルを含めて多くのお酒がフリーフロー(飲み放題)。夜はもちろん朝食時もシャンパンを浴びるほど飲めます
・チェックインが18時、チェックアウトが14時。一般的なホテルに比べて3時間ほど夜にずれています
・ディナーの用意はありません。基本的には外で済ませてからチェックインするのがオススメです(ただ、簡単なバーフードはあり、どれも美味しい)
さっそくチェックイン
スタイリッシュなエントランスを抜けるとメインバーのスペース。ここがレセプションも兼ねています。
それぞれの席の間は離れており、このバー自体、広くて開放感があります。
バーのカウンターからは箱根の山々が一望。
渓谷に向かう景色で抜け感があり、植栽がうまいのか建物等の人工物が目に入りません。これは高ポイント。
ウェルカムシャンパン。もちろん、いくらでもお代わりをいただけます。
メインバースペースには暖炉があり、冬はこの周りで飲むのも楽しそうです。
さて、メインバーは1Fにあるのですが、2Fに上がるとラウンジがあります。ここは朝食会場になりますが、それ以外の時間でも自由に使うことができます。メインバーとは異なりボタニカルな雰囲気。
壁にはお酒のボトルが並びますが、単なるディスプレイではなく、これも自由に飲むことができます 笑
barらしい、良い意味で暗い館内。廊下にはお酒をテーマにしたリトグラフやオブジェが並びます。見ているだけで飽きない。
いよいよ部屋へ
さて、今回宿泊したのは「スーペリアデラックスダブル」。離れの棟の2階で天井の高い開放感のある部屋でした。
部屋の照明は抑えめで、うまくスポットライトと間接照明を組み合わせた演出重視。barコンセプトがここでも貫かれています。
デスク周りもスタイリッシュ。
YAMAHAのオーディオが置いてありbluetoothで手持ちのスマホの音楽を鳴らすこともできますが、オリジナルのCDが用意されており、センスが良い選曲だったのでずっとそれを聴いていました。
鍵も凝っていて、ふたつ合わせるとワイングラスの形が浮き出る小ネタ付き。
水回りは必要最低限ですがコンパクトにまとまっていて普通に使いやすい。
なお、お風呂は大浴場と貸切露天風呂が充実しているので、部屋はシャワーのみです。
なお、部屋から離れますが、大浴場は大小ふたつあり、朝と夜とで男女が入れ替わります。
私が行った時は少し肌寒い陽気でしたが、暖かい季節はここでのんびり過ごすのも気持ちよさそうです。
プライベートスパが超快適
さて、このお宿には二つの貸切温泉、プライベートスパがあります。90分で10000円の追加料金がかかりますが、公式HPから予約すると無料でプライベートスパが付いてくるプランに申し込むことができます。
貸切温泉は black と brown の2種類がありますが、今回アサインされたのはbrown。銅の輝きが渋いドアを開けて中へ。
浴室と別に前室があり、そこにスパークリングワインも用意されてます。フルートグラスはプラスチックなので割る心配もありません!
浴槽、サウナ、水風呂が完備されており、色々と試していると90分はあっという間に過ぎていきます。
入浴→飲酒→熱くなったらあがってバスローブを着てソファで休む→飲酒→涼しくなってきたらまた入浴→・・・と、エンドレスです 笑
本格的なバーでだらだら飲める
さて、このお宿の真骨頂でもあるメインバー。
メニューの一覧をいただけますが、見た限り、7割方のメニューは飲み放題の対象です。
(スパークリングワインではない)シャンパンも含まれており、ショートやロングのカクテルも、いくらでもいただけます。
ウイスキーなら響などの高額なお酒は飲み放題の対象外、フレッシュフルーツを使ったカクテルは1000円程度の追加料金が必要、という感じでした。
このお宿のシグネチャーカクテル、"香山"を作ってもらい、乾杯です!
ディナーは付いていませんが、宿泊者には簡単なオードブルのセットがいただけます。
バーフードとはいえ、どれも凝っていて美味しい。例えば左下の黄色いのはプチトマトではなく、トマトをジュレにしたものをカプセルに詰めた「再構築」系の料理。
面白いものを飲みたいとお願いしたら出してくれた、旨味とシソのエキスが効いたジンソーダ。
フレッシュなイチゴをつかったカクテルも。
スタンダードカクテル以外にも、バーテンダーの方と会話を楽しみながらいろいろ作っていただけます。
そんな感じで飲みまくりつつ、追加で注文した、足柄牛のローストビーフ(2500円)。
さすがのブランド牛の旨味で、バーフードの域を超えています。これはオススメ。
ワインも色々なものをフリーフローでいただけます。
ここでいただいたのは京都の国産ピノ・ノワール。市価3500円くらいのボトルなのでレストランで頼んだら7000円以上になる、これくらいのレベルのワインが飲み放題でいただけるっていうのは本当に素晴らしいですね。
朝食も大充実
さて、翌日。部屋の窓に広がる箱根の山々の稜線を見ながら、二日酔いに負けず朝食に行きましょう。
シャンパンブランチと銘打たれた朝食は、このお宿の特徴である遅いチェックアウトの時間にあわせて、9時から12時の間に取ることができます。
朝食会場は2Fラウンジ。
夜と異なり、朝は光がふんだんに差し込み健康的な雰囲気です。
朝食の構成は、凝った前菜のビュッフェに加えて、2種類からオーダーできるガレット。
もちろん朝からシャンパンも飲み放題!です。
ラウンジの端のカウンターはそのまま正面の山に向き合える開放感のある席。朝からお酒も進みます。
オーダーを受けて出てきたワタリガニのソースのガレット。チーズがふんだんに使われていて、シャンパンと合わせること前提のお味でした。美味しい。
一泊二日でここまで飲み食いして、5、6万円程度。これはけっこうお値打ちなホテルと言えるのではないでしょうか。僕は、また行きます!
* * *
最近は書庫がテーマの旅館や、こういうbarがテーマの旅館など、尖ったコンセプトホテルが増えてきているようです。
面白くなってきた。旅行の楽しみは尽きないですね。
もしこちらの旅行記を参考に行かれた方がいたら、ぜひご一報ください(^^)
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