「誰でも稼げます」という趣旨の本を読んで

図書館で誰でも稼げますという趣旨の本を借りてきて読んでいるのですが、80ページくらいまで読んで、「これは誰でも稼げない。この著者だからこそだろうな。」と感じたのが今のところ私が感じたところです。

人間は、内発的動機付けに突き動かされて行動するタイプと、外発的動機付けに突き動かされて行動するタイプがいると私は感じています。

ハーローという針金母ザルと子ザルの実験で有名な心理学者がサルに知恵の輪を与えてみたそうです。

すると、面白がってやっていたものの、解けたらバナナを与えたところ、バナナなしでは知恵の輪をやらなくなってしまったという面白い話しがあります。

この国の人だけでないと思いますが、多くの人は生活のため、お金のために働いています。そういう方々にとっては会社組織は都合が良い存在なのかもしれません。

ところが、お金をもらえようがもらえまいが、仕事が面白いからやる人もわずかかもしれませんが存在します。

そうしますと、その仕事の質はおのずと大きな差が生まれます。

考えてみれば当たり前で、お金のために仕事している方と面白くて仕事している方と同じ品質のアウトプットとなるはずがありません。

読んでいる本の著者はいろいろなことを寝食を忘れてトライアンドエラーそのものを楽しんでた様子が描かれています。つまり内発的動機付けが極めて強い人なのでしょう。

だから、著者は稼げるようになったのだと私は考えたわけです。

ところが、そのような人はめったにいません。したがって、誰でも稼げるというのは恐らく正しくないのだろうな。と、そう思ったわけです。

もっとも、だからといって、一冊全てが参考にならないわけではありませんので、恐らくこのまま続きも読むことになるでしょう。

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