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科学法則に見る人生訓 フラクタル

「フラクタル」という言葉を知っていますか
フラクタルは、自然界や数学の中で見られる、繰り返しのパターンを持つ図形や構造です。これは、小さな部分が全体と同じような形をしているという特徴を持っています。例えば、木の枝分かれや雪の結晶、山の形などに見られます。
※木の先端の枝分かれの形と全体の形が同じ
※山の一部の形を拡大すると、全体の形になる 
※ヘッダー画像の野菜「ロマネスコ」は一部の突起物は全体の形と似ている など

フラクタルは、どれだけ拡大しても同じような形が続いて見えることが特徴です。これは、小さな部分を見ても、大きな全体と似たような形や構造をしているということを意味します。つまり、フラクタルは「自己相似」という性質を持っていて、これは「小さいスケールで見ても、大きいスケールで見ても、形が似ている」ということです。

コッホ図形の生成

フラクタルは、単純な数学的ルールから複雑な図形が生まれる例としても知られています。例えば、マンデルブロ集合というフラクタルは、特定の数式を繰り返し適用することで、複雑で美しいパターンが生成されます。

マンデルブロ集合の式
マンデルブロ集合

フラクタルの構造は先に挙げた木の枝の分岐といった植物でなく、動物の血管の分岐パターンや腸の内壁のパターンにも見られると言います。これは空間に占める面積の最大化や少ない遺伝情報で複雑な形を作るといったメリットがあり、生物一般に通用する傾向だと思います

ちょっと視点をかえると一人の人間と家族って、フラクタル構造に見えてくる。僕の中で様々な考えがあるということは、家族の中のメンバーに様々な考えがあるという構造に似ている。それはまた市や県、国家に拡大しても同様に様々な意見がある構造に似ている。
市は様々な考えを持つ家族で構成されていて、県は様々な考えを持つ市など自治体で構成され、日本という国は様々な考えを持つ47都道府県で構成され、人類は様々な考えを持つ100いくつかの国家や地域で構成される。

反対に小さい構造に目をやると、私という個人は70兆個ほどの細胞でできている、細胞はそれぞれ同じ遺伝子を持っているけれど、体の中での役割が異っていて、それぞれの役割を果たすことで私の体が維持される。この構造は家族の構造に似ている。すなわちメンバーそれぞれは似たような遺伝子を持つけれど、家族の中での役割が異っていて、それぞれの役割を全うすることで家族が維持される構造だ。市の中には多くの家族が住んでいるけれど、その役割は異なって、全体として市を運営している。県も、国も、人類も同じフラクタル構造だ。

上記のように考えると、私は私のためにのみ生きているのではないということに気づく。
私が生きていることはもちろん一番大事だけれど、家族の中で役割を果たし、その家族が社会での役割を果たし、それがひいては人類全体の存続に役立つため生きていて、人類は地球の存続に役立つために存在するのだと。

私一人の力は小さいけれど、フラクタルを意識すると地球のために生きようと思う。

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