「心は理由を後付けするということ」と音楽

①顔写真を二枚見せて「どっちが好み?」と訊く、
②その後、写真をいったん隠してしばらく雑談
③さっき選ばなかった方の写真を見せて「さっきこっち好きって言った理由を教えて」と訊く


という実験をすると、8割くらいの人が騙されて、さっき選ばなかったにも関わらず「えーと…黒髪ショート好きなんだよね…」とか選んだ理由を言い出すそうです。


つまり、人間の好き嫌いの判断はあいまいで、理由はつじつま合わせの後付けであることが多いのです。


しかしながら、そういうつじつま合わせのために後付けの理由も、何回か言っていると「自分はこういう理由を言った」という記憶が残ります。そして、人は自分の中に矛盾があると感じる(認知不協和)と不快感を感じますので、実際にそういう理由に沿った選択をしだします。


これは人為的に行った場合ですが、日常生活でも偶然にこれと同じようなことが起こって、人の音楽等の好みが決定したりすることも多いと思われます。


そして、音楽は、良きにつけ悪しきにつけ、社会的な価値観や立場、活動と関連付けられてしまうことが多いです(何の罪もない楽曲が、政治的理由で演奏されなくなったりしてますよね…)


また、音楽の好みは、同じ好みを持つ人との交流を促進しますから、それによってその人の社会的な立ち位置が影響を受けることもあります。


こんな風に人生は割と偶然の影響を受けることがありますが、この仕組みを知っていれば、自分で自分の好みをコントロールすることも可能です。


実際、ビジネスマンは、自分が信頼に足りる人物であると印象付けるために、クラシック音楽の教養を身につけたりします。


音楽で、人生を変えることができるかもしれません(もちろん他人の人生を変えてはいけません、自分の人生だけを変えましょう)(*^▽^*)

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