『なりたい自分』に『もうなれた』と思い込むと、なれるかもしれません

『自分は人に嫌われる』と思い込んで人を避けていると、避けられた人は『あの人私を避けてる…私のことが嫌いなんだ』と思います。そして、人は自分に好意を持つ人に好意を持ち、敵意を持つ人に敵意を持ちます(好意の相補性)ので、避けられた人は避けた人を嫌いになります。

逆に『私は人に好かれる』と思い込んで人に好意的に接すると、印象が良くなりますので本当に人に好かれる可能性が高くなります。そして、人に好かれて接する機会が増えると対人コミュニケーションのスキルも向上しますのでさらに好かれるようになります。

また、人は、争いを避けるために、相手が強気に接してきたらとりあえず弱気に対応し、弱気に接してきたら強気に対応する(力の非対称性)傾向があります。
そして、強気に接した結果として相手が弱気に対応すると、ますます強気に接するようになり、そのように接された相手は、ますます弱気に対応するというサイクルが発生し立場が固定しがちです。

そして、対人コミュニケーション以外のスキルも練習によって上達しますので、人間関係の中における立場がある程度固定化すると、その立場上必要なスキルが身に付きます。

つまり『自分は上に立つ人間だ』あるいは『私は下で従う人間だ』と思い込んでいると、他の人にもそう思われやすく、また実際に、その立場に必要なスキルが身につく可能性が高くなるのです。

このように『自分はこういう人間だ』と思い込んでそのようにふるまうと、自分以外の人にもそのように思われる可能性が高くなりますし、実際そうなります。

(熊に出会ったとき『食べられる』と思って逃げると実際に食べられ、『熊だって人間は怖いはずだ、敵意がないことを示したら襲って来ないだろう』と思って、逃げずに体を大きく見せながら目を見て話しかけると襲われない確率が高まるというのも同じ理由ですね)

これと同じことが音楽や演劇にも当てはまります。

『私は魅力的だ!観客は喜ぶに違いない』と思い込んでいると、演奏や演技が堂々として実際に魅力的になりますし、舞台に立つチャンスから逃げませんから経験が積めて、演奏や演技の技術も向上します。逆に『こんな私でごめんなさい…』と思いながら舞台に立つと、パフォーマンスの魅力が下がりますし、舞台に立つチャンスがあってもそれから逃げますので、経験も積めません。

舞台上でも日常生活でもスターになりたかったら、自分をスターだと思い込みましょう(*^_^*)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?