人生を変えるのに必要なのは、ほんのちょっとの偶然と、ほんの少しだけの『自分を信じる勇気』

心理学を学ぶと
『原因だと思われていたことが結果で、結果だと思われていたことが原因だった…』
ということがよくあります。

例えば、

・楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい(ジェームズ・ランゲ説)

・成績が良いから教師が期待するのではなく、教師が期待するから成績が良くなる(教師期待効果)

・魅力的だから愛されるのではなく、愛された結果として魅力的になる(役割期待効果)

・高い能力があるから自信がつくのではなく、『きっと私は高い能力を得られる』と自信を持って努力するので、高い能力がつく(予言の自己成就性、自己効力感)

そしてさらに、そういった結果が次の原因となることもありますし、その原因によって生じた結果がまた次の原因となる…というような循環も起きます。

また、そういった循環が続くと、その中でどんどん原因と結果が大きくなったり、頻度が高まったりして簡単には止まらなくなります。

しかし、その循環の最初のきっかけとなった『原因』や『結果』は、実はほんのちょっとした偶然の『ゆらぎ』や『ずれ』、『軽い思い違い』であることがほとんどじゃないかな…と思います。

例えば、上記の『教師期待効果』でいうと、生徒が、あるときちょっとした気まぐれでした行動を、教師が才能の現れであると思い違いし、より多く働きかけた結果、成績が伸び、それによってますますその子に才能があると思い込んだ教師が…というような感じです。

ところで、最近『親ガチャ』という言葉に表されるように『産まれた環境で人生はだいたい決まる』という考え方が世間で流行っているようですが、心理学的には、『もう決まっている』と思い込むことが原因となって、実際にそう思い込んだ通りの人生になってしまうケースもあるんじゃないかな?と思います(これも原因と結果の逆転ですね)

もちろん、産まれた環境の影響はとても大きいでしょうけれども、上記のように人生は、ほんのちょっとしたきっかけから原因と結果が循環を起こし、大きく変わっていきます。『人生はどうなるかわからない、ほんのちょっとしたきっかけで、途中から大きく変わっていくかも』『ちょっとした偶然を活かせるようにしよう』と考える方が、楽しく自分の可能性を開花させられます。

さてここで、ワンポイントアドバイスです。

ちょっとした偶然が『原因』と『結果』の循環の始まりとなるとき必要なのは、ほんの少しだけの『自分を信じる勇気』です。循環が始まりそうなとき『どうせ自分なんて…』と思うと、循環が止まってしまいます。

さてさて、最近どんな『偶然』に出会いましたか?

ほんの少しだけの『自分を信じる勇気』を持ちましょう(^^)

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