「音楽による絆の修復」

アフリカのある地域には

「政治や社会への批判はしてはならない。しかし歌にして表現するのは良い」

という暗黙の了解があるところがあるそうです。

これは特殊なことではなく、中世ヨーロッパでも、王への批判は禁じられていたけれども、芸術家がそれを詩や歌で表現するのはある程度許されていたと言いますし(例えばシェイクスピアもイギリス王家を批判してますよね)

江戸時代の日本においても、小唄等の音楽で、政治や社会を批判することがある程度許容されていたそうです(花街で芸者たちがプロテストソングを歌うのを、その場で厳しく咎めるのは「野暮」)

これはおそらく、言葉のみで批判すると分断が残るけれども、音楽等の芸術で表現するならば、すくなくとも「これは美しい」と共感する部分から分断の修復ができるからではないかと思います

社会をよりよくするために、ある程度の衝突がどうしても必要ですが、その後の分断を修復するための音楽等の芸術も、やはり必要不可欠なのです

さまざまな要因で社会の分断が顕在化しています
こんな状況下の今だからこそ、音楽はエッセンシャルワークだと思います

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