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【ひらこ文体解体新書】 第1話 裏切りは女のアクセサリー

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こんにちは、たわらです。

こちらは、RUNTEQのバディで働く ひらこ さんの文体の魅力にせまるマガジンの記念すべき第一話です。

何が魅力なのか? きっとそう思うに違いません。百聞は一見に如かずです。どうぞご覧あれ。本記事で挑むのはこちらの投稿です。

editchとは、RUNTEQを含むプログラミングスクールから選抜された受講生が一同に集結し、ポートフォリオの良し悪しを、現役つよつよエンジニアの方々に審査してもらう、けっこう大事なイベントのことです。

本投稿は、RUNTEQ内で行われた、本戦出場を賭けて受講生が火花を散らした予選会の後に投稿されています。たぶん。

ぱっと見ると、どこが面白いのか、すぐわかりますよね。

話が変わりすぎてる!

マインドフルネスってヤツを30分した直後の人でもそう反応してしまうはずです。

でもこの投稿にはまだまだ秘密があって、ただ話が急転回するだけなら、

まとまりのない投稿だな

という反応だってありえたはずです。

つまり、この投稿の魅力は、ただ話が急旋回してるだけではないのでは、というのがボクの仮説です。

で、うーんと考えてみたところ、この投稿には読者への裏切りがてんこ盛りなのです。5つくらいあります。

1 テキスト / 動画 の裏切り

まず読者はおそらく猫の動画に目を奪われます。「あ、猫かわいい」となった状態でテキストを読み始めます。

で、editch予選会という言葉が視野に入るので、「あー、どこかでedhitch予選会と猫がつながる着地になるんだな」という予想します。たぶん。

でも最後まで読みすすめても、まったく関係のないことがわかります。「関係ないやないかい!」と思わず叫んでしまいます。「投稿分けないのかい!」と。

2 他者尊敬 / 自慢 の裏切り 

テキストの前半で受講生のことを褒めています。彼らの発表の素晴らしさを言語化できない自分を卑下するスタンスです。

しかしそこから急転直下、自分を自慢しています。この落差たるや!

「宇宙一」かわいい猫が「私」に「甘えてくる」という、いきなりの自慢。この方向転回に思わず「何がどうなってるんだ!」と叫んでしまいます。

3 仕事 / プライベート の裏切り 

これはボクだけ感じたのかもしれません。

前半で仕事の話をしています。editch予選会のことです。で、いきなりプライベートの話に振り切ってます。迷いはありません。「話は変わりますが」と自分で前置きしてますので。

公私の投稿は分けたほうがよいのでは、というボクの常識を軽々飛び越える様にあっけに取られてしまいました。すごい。

4 テキストのスピードの緩急 の裏切り

テキストの流暢さが前後で変わっていることに気づきます。前半は「とにかく凄かった」ということを何とか伝えようと試行錯誤している様子が見て取れます。

後半では、自分が使い慣れた言葉を使っている感じがあります。文章にスピードがあります。普段から「宇宙一の〇〇」とか使ってるのでは? と勘ぐってしまいます。

つまり、急に素の自分出て来た、とびっくりしたわけです。ボクは。

5 表現手段 スタンプ/ テキスト の裏切り

これは有識者の指摘でした。ひさじゅ、という人です(RUNTEQ作った人ですね)。

前半はスタンプを使ってますね。泣いてる顔と上目遣いの顔です。

しかし後半では一切のスタンプを使ってないです。急にまじめなトーンで話はじめたかのようです。「ほんとうに宇宙一かわいいんだからね」と念を押してるように。

他にもある、、、

句読点がないのはどういうメンタリティなのだろうか? 研究が待たれます。

まとめ

で、ボクがすごいなー、と思ってしまうのは、これらの裏切りを一度に一投稿に、これだけの少ない文章で、おそらくそれほど考える時間をとらずに、自然に考えるまま、投稿している点です。

奇才です。

裏切りは女のアクセサリーだと、峰不二子は言いましたが、ひらこさんの文体には Ruby、Perl、Coral、topaz、Amber などの宝石がたくさんあるんですね。プログラミングスクールで働くだけに!

おあとがよろしいようで。


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(了)

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