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ブランディングに失敗する会社の8の特徴(その3)

これまで沢山の会社のブランディングを行なってきて、「うまくいく会社」もあれば「うまくいかない会社」もありました。
(もちろん会社ごとに目指すゴールも違うので一概には言えませんが...)
でもそこから導き出せる"共通項"を8つの特徴としてまとめてみました。

▼ブランディングに失敗する会社の8の特徴
1)業績が悪い状態で取り組もうとする
2)現社長と後継ぎとの関係性が微妙
3)リーダーのリーダーシップが弱い
4)成果主義の報酬体系になっている
5)コストを全て自社で賄おうとする
6)目立つことを危惧し二の足を踏む
7)社内の反対勢力を抑え込めてない

そして8つめは、
"ブランディングの意味"を理解していない

では今回は、「リーダーのリーダーシップが弱い」を解説します。

社長の種類を3つに分けると...

「社長」をめっちゃザックリ分けると、
A.THEワンマン創業社長
B.独りよがり起業家社長
C.2代目やさしいリーダー

の3タイプかと思います。
(#雑な分け方ですみません…)

A.THEワンマン創業社長
…はいわゆる「昭和的」なワンマン社長。
(年齢もまさに70代くらい)

“現在事業承継準備中”という会社は、まさに現社長がこのタイプで、
後継ぎである息子・娘さんは、“ほぼほぼ正反対のタイプ”なケースが多いです。(例:知的、温厚、控えめ、WEBリテラシー高め)

10社中9社はこの理論が当てはまるので、生物に遺伝の法則があるように、経営者にも遺伝の法則があるようにしか思えません(笑)

強いタイプのワンマン社長の後継ぎは、かなりの確率で大人しい優しいタイプ。(#その逆も然り)

それが「優勢遺伝」なのか「劣性遺伝」なのかはさておき、はたまた違う言い方をするならば「反面教師」でしょうか。

でも先に答えを言ってしまうと、この「A」が、ブランディングはうまくいく確率が高いです。(#もちろんワンマン社長が主導する形で)
 
しかし、多くの場合親子間の関係性がよくなくて、これは前回お伝えした通りです。

B.独りよがり起業家社長
…はかなり偏見的な見方にはなりますが、
「社員を雇用してはいるが、組織をつくれていない」
プレイングリーダーのケースが多いかもです。
(リクルート出身でアラサーの起業家社長)

一見、リーダーシップが強いように見えますが、下が付いてこない場合が多い。(なので、結果リーダーシップが弱いと言える)
 
で、何が起こるかというと、このケースの場合は若いスタッフが多く部活的なノリでみんな前向きにブランディングに取り組んでくれますが「離職率が高く」て、プロジェクト自体が存続しません。
 
...すると、こうなります。
「コンサルの方でブランドを決めてもらえれば」
「あとは徹底的に浸透するようやらせますんで」
という押し付け型になってしまってこれも浸透せず。

なので、カタチはできるけれど浸透せずに形骸化してしまうことが多いように感じます。

あとは、結構このタイプは”イラチ”で、移り気タイプも多いので、上記のようになってしまいうまく行かなそうに感じたら、すぐに別のコンサルに変えてまた違うことをやりたがります。

C.2代目やさしいリーダー
…はワンマン社長の正反対タイプで、
「みんなで一緒につくりあげようよ」という
スタンスのリーダー。

そのスタンスから、プロジェクトの初期段階からスタッフみんなに意見を聞いてしまったり、まだ開示すべきではない未確定情報までシェアしてしまうケースが(なぜか!)頻発してしまうので、スタッフは全体像がわからず好き勝手なことを言い出して非常に混乱を招くことが結構あります。
(#プロジェクト開始前に何度も念を押してもやってしまう)

そこからの事態収拾にかなりの時間と手間を要したり、マイナススタートになってしまうので「始め方」はとても大切です。

プロジェクト開始"あるある"

ここまでの話は、経営者としてどのタイプがいいとかいう話ではなく、
「プロジェクトをスタートするとき」の”あるある”です。
もうひとつ"あるある"を挙げるならば、10社中9社には必ず「反対勢力」が存在するということ。
何か新しいことを始めるとき、今までのことを変えるときに、”必ず反対する人たち"がどこの会社にも一定数います。それが、曲者の古参社員とかだったら想像できますが、意外と経営者が期待を寄せる中堅社員にそれがいることもあったりします。

1)基本的にどの会社でも「反対勢力」が必ず出る
 (#何かが変わるのが嫌な人たち)
 
2)基本的にどの会社でも「本業以外」のことに
  前のめりになってくれるスタッフは案外少ない

 (#仕事が増えるのを懸念する人たち)

 この「本業が忙しいから」という言葉が頻出する組織は、ハッキリ言ってブランディングはうまくいきません。」
 
自分の業務=本業という構図の人は、いわゆる「(悪い意味での)個人商店」でありさほど能力も高くないくせに自分の仕事範囲を勝手に自分で区切ってそれしかやらない人。
(#結構いますそういう人)

3)ブランドマネージャーとしての適任者が不在
 (#なので社長がやってしまう)

という感じで、色々と「始めるときのあるある」が沢山あるのです。

マイナスからのスタートは避けたい

スタートするときから社内炎上してしまうと、「マイナスからのスタート」になってしまうのです。
(#これが案外多い)

プロジェクト開始1日目から具体的なことを色々と進めていきたいのに、組織体制から整え直す(ときには全社員と面談をするところから始めることも)必要があるとそれだけで半年くらい時間を費やしてしまうことも。
ですので、ブランディングに取り組む前に"組織の整え"は済ませておいて方がいいです。

より強いリーダーシップを発揮できないと、プロジェクトを始めた後が大変なのです。
(#切実な思い)

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