マガジン

  • 路傍の石

    ソフトウェアエンジニアで情報科学研究者の栗林健太郎が、ちょっと先の未来について「路傍の石」の声に導かれて書き綴るマガジンです。

  • 小説の準備

    小説を書いていきます。

  • Alice in a Forest

    森の樹々と光の中に写真の構造を探るシリーズ。

  • 図案集 / Patterns

    30日間、毎日5枚ずつ図案を集めた写真シリーズ。

最近の記事

  • 固定された記事

小説『図案集』の電子書籍版を販売開始しました

タイトルのとおり、小説『図案集』の電子書籍版を販売開始しました。 図案集 by 栗林健太郎のショップ ( kentaro ) ∞ SUZURI(スズリ) PDF A5版 24ページ(本文10ページ、写真10枚) DRMなし また、折本版も作ってみました(上記のファイルと同梱してあります)。A4の紙に1枚印刷したものを切ったり折ったりしていくだけで、以下の画像の通りかわいいらしい本を作れます。  製本のしかたは、以下のポストを参照してください(自分には最初ちょっと難

    • 【お知らせ】レバテックLAB連載記事の第2回目が出ました

      連載第2回目のコラムがリリースされました(第1回は「【お知らせ】レバテックLAB新連載第1回目が出ました|栗林健太郎」)。 エンジニアのリスキリングに「院進」は正しい選択か。 46歳の院生・栗林健太郎が語る就学の意義 | レバテックラボ(レバテックLAB) 社会人大学院生をやっていると、そのあたりのことについてさまざまな形でお引き合いをいただきます。個人的に質問されることもありますし、イベントへの登壇や、今回のようにメディアへの執筆依頼をいただくこともあります。それだけ関

      • 【お知らせ】新サービスリリース!Stickifyで思い出をステッカーにして残そう。

        Stickifyというサービスをリリースしました。 iOS16から導入された、写真からの被写体切り抜き機能を用いて、タップしていくだけで簡単に人物・動物・物等のステッカーが作れるサービスです。文字だけだとよくわからない感じだと思うので、以下の動画をご覧ください。 実現に際して、技術的な面でも面白いことをしています。以下の記事にまとめているので、その方面にご興味がある方はご覧ください。 どうぞご利用ください。

        • 大規模言語モデルからの伝言

          LLMにかける言葉の違いで結果が変わる。どんな声がけがどんな効果をもたらすのかという探求が続いてきた。それはあたかも、新種の生物をツンツンしてみて反応を確かめ、性質を探っているかのようである。エンジニアリングというよりは、原始的なサイエンスだ。なぜそうなるのか。 コンピュータの動作一般がそうであるように、LLMの動作にしたってミクロ的な水準においては、その機序は決定的で明確に記述できるだろう。一方で、LLMは従来のアプリケーションよりも複雑な入出力が、別途カスタマイズするこ

        • 固定された記事

        小説『図案集』の電子書籍版を販売開始しました

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • 路傍の石
          栗林健太郎
        • 小説の準備
          栗林健太郎
        • Alice in a Forest
          栗林健太郎
        • 図案集 / Patterns
          栗林健太郎

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          【フランス語の準備】日本語の無意識

          フランス語話者から「あなた方親子の名前が母音一つしか違わないことの意味するところはいかなることか?」と問われた。音韻だけでいえばその通りだが、日本語話者はその裏に漢字を想起している。だから、それらはまったく別の意味を持っているのだ、ということを説明することは、もちろん叶わなかった。 ジャック・ラカンが『エクリ』で書いていることだが、日本語は訓読みのいわば無意識としての、中国語由来の音読みを持っていて、パロールの無意識としての外国語=中国語が触知可能なほど二重化されている言語

          【フランス語の準備】日本語の無意識

          【お知らせ】国際会議IEEE WFIoT 2023で発表してきました

          僕は、北陸先端科学技術大学院大学に通う社会人大学院大学に通う学生だったりもします。大学院生ということは研究をしているということで、論文を書いたり発表をしたりもします。その辺について、以前ポッドキャストでお話ししました。 今回、IEEE WFIoT 2023という国際会議で発表してきました。 2023 IEEE WFIoT IEEE 9th World Forum on Internet of Things | 12–27 October 2023 // Aveiro, Po

          【お知らせ】国際会議IEEE WFIoT 2023で発表してきました

          【お知らせ】プロダクトマネジメントについての鼎談記事が出ました

          会社のプロダクトマネージャーたちのイベントに呼ばれてお話した模様が、記事になりました。 プロダクトマネジメントの本質や向き合い方についてお話しています。どうぞご笑覧ください。

          【お知らせ】プロダクトマネジメントについての鼎談記事が出ました

          【お知らせ】レバテックLAB新連載第1回目が出ました

          ご依頼いただき、3回にわたって連載することになり、今日その第1回目のコラムがリリースされました。 【新連載・栗林健太郎氏】私がキャリア戦略をもたない理由と、結局は一番大事だと思う3つの考え方の話。 | レバテックラボ(レバテックLAB) 読み返してみると、ごく当たり前のことをただ書いてるだけという感じですね……。しかし、当たり前のことを書いておかないと連載が始められないので、当たり前であるがゆえに大事なことを書いておきました。 これもまた、作家活動の一環としての文筆活動

          【お知らせ】レバテックLAB新連載第1回目が出ました

          【音楽の準備】ギター25日目

          「音楽の準備」を書いた翌日からギターの練習を始めて、今日で25日目になります。これまではYouTubeにその模様を動画にしてアップしていたのですが、今日は文章で書く方がよさそうなので、こちらで。 ちなみに、これまでにアップした動画は以下の通りです。なんでこういうのを出しているかについては、「#21 Day1からアウトプット」でお話ししたので、そちらもぜひ聴いてみてください。 さて、10日目を収録した後、もっとコードをジャカジャカやるのも練習してみようということでやっていた

          【音楽の準備】ギター25日目

          知覚の扉(未完)

          書き始めたけどやっぱ違うなと思ってボツにした小説の書き出し。まずは材料を置いていっている感じ。 こういうのもせっかくなので貼り付けておきます。 飲食店のドアがまた閉まる音がする。出入りする者があるたびに大きな音をたてる。室内は禁煙だから、煙草を吸う者もしょっちゅう通り抜けていく。そのたびに馬鹿でかい音がなる。「席空いてますか?」といいながら入ってくる者が、残念そうな表情を浮かべて立ち去っていき、ドアが音をあげる。出た者があったかと思えば、入る者がある。ドアの閉まる音がひび

          知覚の扉(未完)

          パターンと構造。小説の思考

          先日、ウォルター・アイザックソン氏が書いたイーロン・マスク氏の伝記を読んだ。数々の伝記をものしてきた著者だけあって、非常に面白い(イーロンへの評価はともかくとして)。あまりにも波瀾万丈過ぎて、波瀾万丈であることにマンネリを覚えるほどである。 その著者が、レックス・フリードマン氏のポッドキャストに出演していたので、聴いてみた。氏によると、イーロンはもとより、彼が伝記を書いたスティーブ・ジョブズもアルバート・アインシュタインもvisual thinkerなのだそうな。visua

          パターンと構造。小説の思考

          Alice in a Forestについて

          Alice in a Forestは、森の樹々と光の中に写真の構造を探るシリーズである。2020年4月に制作された。 写真とは、いうまでもなく2次元画像である(2次元画像を立体的に構成するインスタレーションのようなプレゼンテーションも広く行われているが、ここでは1枚の写真そのものについて言及している)。 人間の視覚が2次元画像に奥行きを知覚するのは、一般に以下の要素を手掛かりにしているとされる(それぞれがどのような事態を意味するのかについては、たとえば「奥行きの知覚 |

          Alice in a Forestについて

          +30

          Alice in a Forest

          Alice in a Forest

          +29

          音楽の準備

          私はいろんなことができないでいるが、音楽もまた「できないでいる」ことのひとつである。 できないこと自体はそれこそ無限にあって、そうであってみれば音楽についてことさら取り上げることによって、では他の何かならできるのか?ということになってしまいそうなのだが、もちろんそんなことはなくて、ここでは特に音楽について書いてみているだけである。 では、音楽について話題にするということは、いささかの曇りもない偶然なのかというと、もちろんそういうことでもない。「できないでいる」という思案に

          「図案集 / Patterns」について

          本写真シリーズ「図案集 / Patterns」は、2023年8月12日から9月12日の30日間にわたり、毎日5枚ずつ投稿し続けた写真からなる(手違いで8月25日の記録が消えている)。タイトルの通り、図案としての写真を集めたものである。 「図=パターン」は、いたるところに見出し得る。典型的には建築物のように、あらかじめある種の意図が込められたパターンが存在する。本シリーズでは、できる限りそうした意図をappropriateすることをしないよう心がけてきた。 とはいえパターン

          「図案集 / Patterns」について