BeforeCoronaのアートシーンを振り返る試み。AfterCoronaにつなげるための記憶のアーカイヴ。そして、失われた時を取り戻すヴァ―チュアル展覧会。
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#現代アート
Art Fair:Independent 2020 @New York(3/5~3/8)前編
ニューヨーク、ドイツで鑑賞した展覧会を、noteにアップします。
題して「アートのある光景」シリーズ。
自宅待機(待避? 隔離?)されている方は、お茶のお供にどうぞ。
第1弾は、ニューヨークで開催されたアートフェア、Independentの前編です。今年で11回目、トライベッカのSpring Studioに移って5回目のフェアが、2020年3月に開催されました。去年10周年記念でギャラリーが増え、
Art Fair:Independent 2020@New York(3/5~3/8)後編
「アートのある光景」シリーズ、ニューヨークで開催されたアートフェア、Independentの詳細な紹介の後半です。
前編の前書きでも触れましたが、IndependentはバーゼルのListeと並んで、新進ギャラリーを集めたグローバルなアートフェアの双璧をなしています。
このフェアは、ニューヨーク州の非常事態宣言発令の3月7日(私がフェアを訪ねた6日時点では、ニューヨーク市の感染者数はわずか4人)を
member: Pope.L, 1978–2001(10/21/ 2019~2/1/2020)@MoMA〈上〉
Pope.L(1955~)は、自らを“a fisherman of social absurdity”と呼ぶ。
その真意は、かなり複雑である。なぜなら、彼が漁師として捕えるsocialとabsurdityの間には矛盾とまではいかないが、懸隔があるからである。それが、彼の活動の出自となる時代背景に起因していることは明白だろう。その時代は、60年代からの公民権運動と過激なアフリカン・アメリカンの武装