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「ギフトエコノミーでリーダー育成」最初のお客様に会いに静岡へ

これまでのいきさつ
前回の記事で私は「ギフトエコノミー制に移行し、リーダーを育てたいと願う経営者に貢献したい」という決意を表明しました。(記事はこちら
そして、大変ありがたいことに沢山の方から肯定的なコメントや応援をいただきました。

記事への肯定的な反応
自分の人生を賭けた新しい船出をこのような形で祝福いただき、応援いただいていることに深く感動しました。また多くの皆さまから背中を押していただいたように感じて、前に進む勇気をいただきました。この場を借りて皆さまにお礼申し上げます。

さて、そしてここからが今日の本題
前回の記事は意思表明をすることが目的だったのですが、それがですよ、皆さん、想定外のことが起きたんです!
記事をアップして数時間のうちに知人の経営者の方からこんなご連絡をいただきました。企業情報などがわからない形に加工し、ご本人の了解もいただいた上で、そのメッセージを引用させていただくと・・・

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FBにアップされていた記事をみてメッセージしています。本当に思い切った決断をされましたね。記事の中で

>リーダーを育てて会社を次のレベルまで引き上げたいと願う経営者の皆さま、私はきっとお役に立てると思います。ぜひ一度意見交換の場を設けさせてください。きっと良い道筋を共に見つけ出すことができます。

という所がありました。私も会社のレベルを引き上げたいと思っているので、是非意見交換をさせて下さい。
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これすごくないですか?
(熱くなっているのは私だけかも??)

こんな風に応えてくださる企業の経営者が世の中にいる!ということ自体で私はもう感動の嵐だったわけです。
そして、もうこれは「すぐ行くしかない!」と思い立ちまして、その1週間後、私はその会社の所在地である静岡県まで車をかっ飛ばしました。私の門出を祝うように抜けるような青空と凛々しい富士山が出迎えてくれました。

今日お話したいこと
私の仕事ではお客様の機密情報を沢山取り扱う性質上、残念ながら読者の皆さまが一番知りたいであろう「この経営者の方とのミーティングの中身」はあまり話せないのですが、私の中で「ギフトエコノミー制を使った初めてのミーティング」はとにかくセンセーショナルだったということを書いてみたいと思います。

今まで抱えていたモヤモヤ
今までの私のことを少しお話しますね。
今回声をかけていた経営者の方に会いに行ってお話をするというのは、私の側から見るとある意味「売り込み」です。
ざっくり言うと「定価で買ってください」と言いに行くわけです。
そして、お客様とそんな会話をするときに一番気にするのは「どこまでが無料の会話で、どこからが有料のサービス提供なのか」ということでした。

コーチングの場合、ここの境目が正直わかりにくいんです。

なので、実質対価が発生しない売り込みのときの会話で私が今まで最も気をつけていたのは、あまりサービスしすぎないことであり、出し惜しみすることでした。
セリフで言うなら「私のサービスを買ってくれない人には本気出さないよ」という意思表示であり、「いやいやお客さん、本当に有益な会話をしたいと思ったらここから先は有料でっせ」みたいなことを言っているわけです。

そんなことで、ある意味私が「売り込み」をしている時の対話では「林さんのサービスを受けることはなんとなく有益かもしれない」とほのめかすけれど「実際に何をしてくれるのかはイマイチよくわからない、なるほど、それを知るにはお金払わなきゃいけないのね?」とお客さんに想起させるということが大切だったわけです。
今思えば、そういう駆け引きに疲弊している私がいました。

ギフトエコノミー制にして変わったこと
今回のギフトエコノミー制にしてから最初のお客様との対話は、とにかくセンセーショナルでした。
・・・が、この記事を書くために「何がセンセーショナルだったのか」を思い出し、明文化しようとしているのですが、実は全然明文化できないという。。。

それはなぜかと言うと、私にとって当たり前のことをしただけ、だからなんじゃないかと思うんです。

駆け引きや順番などを一切考えずに
私が思うままに相手の話を聞き
そこにある課題を整理し
必要そうだと思うことを共に話し
私ができそうなことを伝え
出来なさそうなことも伝え
内製したほうが良いことが何かも伝え
これがもたらす未来の変化についてもコーチング的なアプローチで対話する

ということを惜しみなくやっただけ、ということなんだと思います。
要は、私としては「本来やるべきこと」をやっただけ、なわけです。
ただ、これまではいろんなしがらみで、それができていなかった。
だから、チョー気持ちよかった。というのが正直に感じたことです。
なにか相手の役に立っているということも実感できたので、自己肯定感が高まったのも副産物でした。

【課題だなと思ったこと】
そんなこんなで、相手の経営者さんもだんだん乗り気になってきまして、じゃ、リーダーたちを集めたチームビルディングをやってみたい、という流れになりました。
これ、今までの経験だと「クロージングするタイミング」なんですよね。
「じゃ、やりましょう。金額は○○円です」
というのが必勝パターン。

ただ、今回は、ギフトエコノミー制ですので、私としては「笑顔から金品まで何でも受け付けております、払いたいと思う金額で」という話になるのですが、これをお伝えすると相手の方が逆に困っちゃうということがありました。
「実質いくらぐらいが相場なんですかね?」という問いをお客様がしなくてはいけなくなるという、ちょっとまどろっこしい展開になりました。
ここは課題だなと思います。
値段はご自由に、と言いながら、私はその利益を享受する本人である。その本人を目の前にして値段をつけるというのは、あまり快い体験ではないな、ということを感じました。

デザインシンキング(デザイン思考)では、この粗っぽいプロトタイプの過程をFirst Shitty Draftと呼びます。日本語では「最初の計画案は完璧たり得ない」ということなのですが、今回はまさにFirst Shitty Draftでした。
芸能人も同じようなジレンマがあり、マネージャーや事務所というものが存在するんだと思います。私もそんな形で、私以外の誰か(事務局にあたる機能)がお金のことをやりとりする、といった形に移行する必要があるのかなと感じた次第です。
ここについては早急に対処したいところです。

ということで、良かった点、改善点双方ありましたが、最初のお客様からこれほど早くお声がかかるとは思っていなかったので、上々の滑り出しです。

そして、先ほど、この経営者の方から、役員会で承認されたので正式に発注しますというご連絡があり、金額も先方で決めていただいたものを提示いただき、正式な船出をし、航海に出ることになりました。
私の新しい旅がいよいよ始まります。
意気揚々と船を進めていきたいと思います。


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