雲の間を泳いだことがあるかい?オイラは無い。でも想像する事はできるね。そんでもって月夜と夢幻紳士。

今回は最近アップしたyoutube動画の紹介。
まずは「雲間を泳ぐ」。

これは2010年頃に書いたモノで、日本語タイトルは「雲間を泳ぐ」のソロバージョン。

当時、とあるパリの半官半民で運営されているアートギャラリーにしょっちゅう遊びに行っていて(内部に知人がそこそこいたので閉館後に呑みに行ってただけ…という言い方もある)、そこでの展覧会のオープニングイベントの為に演奏して欲しいと依頼された。それがキッカケでサックス奏者の北学と始めた新しいプロジェクトがあった。

折角なので、このプロジェクトのキッカケとなった展覧会の作品の為にレパートリーを書いて、展覧会が終わる時にそれらを演奏させてもらったら面白いかもな…と思い、閉館後ノートパソコンをそこに持参して気になった絵の間に陣取り即興演奏するように譜面作成ソフトに入力し曲を書いていった。これはその中の一曲。

この”雲間を泳ぐ”は、そのまんまそういう感じの絵画作品を見ながら書いた。今となってはその作品の事は忘却の彼方なんだけど、飛んでる景色や感触を想像させてくれる絵だったな…という事は覚えてる。

空とか雲とかってなぜか写真に撮りたくなったりするけど、大空に対する憧れってのは潜在的に持ってたりするのかな?
 個人的には解放的な感覚っていうのを求めているっていうのはあるかもしれないな…。街に住んでいる日常では、地平線まで見えるような光景というのはほぼ無いわけで、ちょっとした閉塞感ってのはあるのかもね。
だから空を見上げると、そういうのから解放される気がするんだろうね。

そしてもう一つは「朧月夜」。

これは言わずと知れた、菜の花畑に入り日が薄れちゃうアレね。春になって突然この曲が弾きたくなったので練習したりしてたら夏になってたよ…って感じですわ。

穏やかに優しく吹く風の彼方に耳を澄ましたら、このメロディーが聴こえた…的な感じにしたかったので、シンプルな方がシックリくるな…という結論になり、サラリと弾くコトを試みました。

童謡って詩的というか風情の有る世界観を持つものが多くて、そこが面白いと思うのよね。歌詞だけではなくってメロディーもその世界感を共有してる様に思うんだけど、それが興味深いな。

そういえば、この曲って弾く度にキリスト教会の音楽っぽいな…と感じてたので、なぜだろう?と思っていたのだけど、調べてみたらこの作曲家の岡野貞一氏は教会のオルガニストだったのね。

ちなみに最近では2004年にマライア キャリーがカバーしてた。ネット上でこの曲の評をちらっと見た感じだと「マライアのために書かれた様な曲」的なのがあって、教会音楽っぽいからゴスペル系の音楽として向こうの人には違和感なく入っていくのかな?と思ったりした次第。

ということで、ここで是非提唱させて頂きたいのは、朧月夜は元祖ゴスペッてる系JPOP説!

今までの話と全く関係ないけどお知らせ。
映画「夢幻紳士人形地獄」公開までもうすぐ。

今月後半に延期された「夢幻紳士 人形地獄」の公開が間近に迫っています。
最近も精力的に告知なさってるみたいです。
オイラも音楽担当で参加したので、この映画の成功はとても嬉しいです!
詳しくは以下にリンクが貼ってあります。
是非シクヨロ。


↓オイラが過去に書いた記事はこちら↓




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