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新人、インプットは量だ

私は、新人の1年間、インプットは量を追求していました。
具体的には、
① とにかく専門書を読む
② 講習会に毎週参加
③ それらを同僚に話、先輩に相談、患者に実践

以下に1つずつ説明します。

①とにかく専門書を読む
毎日、朝4時30分から職場近くのマックで、専門書を読んでいました。
職場に行くのは、7時30分なので、3時間、読みまくりです。
良いとされている専門書は、片っ端から読み漁りました。
例えば、筋骨格系のキネシオロジー(私の時は第1版💦)、約600ページ、1週間足らずで読み終わりました。
朝起きるのが辛くなかった、職場まで自転車で30分、近くに勉強できる場所があった
など、色んな条件がそろっていたのもありますが
あまりにも学生時代勉強しておらず、実際に患者さんを前にして、自分が無力であることを実感させられたのが大きかった。
必ず、読むと決め、実践し、習慣化しました。

外れの本も多くありましたが、量が質を上回り、
1年後、専門用語はほとんど見たことある言葉となり、初めの1歩に抵抗感なく、患者さんの前に立つのが」、ちょっとは恥ずかしくなくなりました。

専門書の多くは、母校の大学図書館で借りていました。
当時、卒業生も借りられるプランがあったか、
卒業研究でお世話になった研究室に出入りしていた関係で借りられたか、
定かではありませんが、書籍代が浮いたのは、新人PTにとってはありがたかったです。

②講習会に毎週参加
毎週末、PT協会主催の講習会に参加していました。
1万円未満の講習会が多く、金銭的にはそんなにきつくありませんでした。
何より、就職して自分の技術不足に愕然とし(大学ではそんなに教えませんからね)、職場で教えていただけるだけでは解決できず、毎週のように、著名な先生の技術を学びにいきました。

毎月の自己投資にいくらなど決めてはいませんでしたが、1万円未満であれば、内容に興味があれば参加していました。
1万円以上あれば、講師の先生のバックグラウンドを深掘りし、選定していました。
ボバースやPNFなど気になる手技も、導入編として1万程度で実技講習会があり、知見が広がっていく手応えを感じたのを覚えています。
外れの講習会はなかった、というより1つ2つは自分が知らないことや興味があることが入っていました。

③それらを同僚に話、先輩に相談し、患者に実践
③の話せる同僚がいて、すぐに相談できる先輩がいて、快く受け入れてくれる患者様がいてくれたのが、①②を継続できたことが大きいです。

同期は、私含めて6人(毎週金曜日は飲みに行くほど仲良し)いて、私の話を誰か1人は聞いてくれる。勤務終了後、体を貸してくれる奴もいる。(というか伝達して欲しい的な。)

相談を絶対いやがらない先輩。5年先輩が3人いて、3人とも快く話を聞いてくれました。臨床のことはもちろん、プライベートについても。

そして、新人である私を嫌がらず、理学療法を展開させていただける患者様が多い病院でした。地域の中核病院ということもあり、2次救急病院でありながら、頸部骨折は手術後、自宅退院まで入院できました(今は変わっているかも)。

そんな方のおかげで、先週末に学んだ技術の一端を、翌週には患者様に実践できる場がありました。
リスクについては、先輩方の管理のおかげで、大きな事故を起こすことはありませんでした。今思えば、先輩は、自然に対象患者さんや、技術を選別してくださっていたんだと思います(気づくの遅い!!)。

振り返ると
インプット→アウトプット→不足部分が明らかに→インプット
の好循環ができたいたことに気づきました。

初めの1歩は、臨床に出たときに、自分の無力さへの絶望
「ここが痛い」と言っている患者さんを満足させられない
先輩が言っている治療の流れが理解できない
カンファレンスについていけない
 同期にできることができない
あげれば、キリがない失敗と挫折でした。

すべては、大学時代まともに勉強してこなかった、自分自身の不甲斐なさが招いたことなんです。
でも、実際目の前にしないと、人?私は動きださない。ださなかった。
テスト前日夜から勉強する人でした。

この、失敗と成功体験を、よき経験となって、今も思い出します。

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