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ストラテジック・ビジョンに必要不可欠な”問い”と経営戦略

前回、ストラテジック・ビジョンとは何なのか?について、その概略を説明しました。

また、私は長らくコンサルタントとしてか活動していますが、デザイナーの”みなみでさん”も、同トピックについて、デザイナー視点でまとめられているので、そちらも是非、参考にしてみてください。

さて、今回は、そのストラテジック・ビジョンで必要不可欠な”問い”というテーマについて記事にしたいと思います。

経営戦略やストラテジーなどと言うと、どちらかといえば、企業経営の”答え”を探す領域だと思われるかもしれません。

ただ、実際には、経営戦略や企業の方向性を明確にするためには、筋の良い”問い”をいかに見つけ、伝えていくかも重要になります。

経営戦略における”問い”とは?

例えば、Googleの使命は有名ですが、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。

つまり、Googleは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにするためにはどうしたらいいか?」という問いをベースに企業経営を実践しているのです。他の企業の、例えば、ソフトバンクであれば、「情報革命で人々を幸せに」が該当します。

ご自身の企業や、勤め先の企業であれば、どのような”問い”に立ち向かっているでしょうか?

なぜ、企業が取り組んでいる”問い”にフォーカスを充てているかというと、それは、人々はWHYに引き付けられ、行動を起こすからです。

(WHYに引き付けられる詳細は、下記の動画なども参照してみてください)

”問い”と企業経営

企業経営に話を戻すと、よく企業のにおける経営資本は、「ヒト・モノ・カネ」と言われることがありますが、こちらのポイントは「ヒト」から始まっているところです。

では、どのようにして、最も重要な経営資本の一つである、従業員(ヒト)に、モチベーション高く働いてもらうべきか?

経営者であれば、日々、頭を悩ませているトピックの一つでしょう。

もちろん、給与が低い、正当に評価されていない、上司と馬が合わない・・・多様な原因が考えられます。

ただ、その一つに、”なぜ”この仕事を行っているのか?というお題目であったり、意義を見出せないということに起因している場合もあります。

もちろん、経営者や担当部署(経営企画やコーポレートコミュニケーションなど)からすれば、企業理念であったり、ミッション・ビジョンは、ことあるごとに説明している!と思われるかもしれませんが、実際の従業員には、全く伝わっていないこともよくあるのです。

また、企業経営と問いの関係性には、企業理念のように、太い幹となる問いと、環境や時代の変化の中で生み出される、枝葉となる問いがあります。これらを適切に切り分けて伝えていくことが求められます。

ストラテジック・ビジョンは企業の”問い”を明確にして伝える

ストラテジック・ビジョンは、左脳だけでなく、右脳も使いながら、企業のWHY(問い)の可視化にも活用可能です!


例えば、文字で書いていて、いうのもあれですが、動画にすると、文字に比べ、情報量が5000倍になるとも言われています。

動画や、デザイン、アート作品に企業のWHYを落とし込むことで、従業員の議論の活性化や、また、そもそもの企業が取り組んでいる”問い”が明確になることが期待されているのです。

まだまだ、日本では、確立された分野ではありませんが、ご関心をお持ちの方はお気軽にお問合せください!

まとめ

・経営戦略は”答え”ではなく、”問い”を見つけることも重要

・適切な”問い”は従業員のモチベーションを高める

・企業が取り組んでいる”問い”は社内に浸透していない可能性がある

・ストラテジック・ビジョンは企業が立ち向かう”問い”を可視化することにも活用するこができます

また、企業経営と問いの関係性やストラテジック・ビジョンについて、共に、議論を深めたり、知見を共有し合う仲間も募集しています。そちらもお気軽にご連絡くださいね。


株式会社ライフドラムラボ代表取締役 経歴 ・早稲田大学 政治経済学部 国際政治経済学科卒 ・野村総合研究所 趣味 ・囲碁と途上国巡りで囲碁においては、第54回全日本大学囲碁選手権で全国制覇 その他 ・​Social Impact Act編集長、SDGs Insight代表