Duolingoを1年続けるとどうなるのか
スマホの語学学習アプリDuolingoで英語を学び始めて1年。
ゲーム感覚で毎日欠かさずやり続けてきました。
英語力がどう向上するのかと、出題の難易度がどう変わっていくのかを中心に、振り返りと成果について書いていきます。
導入と現在の進捗
僕がDuolingを開始した時期は2023年1月下旬で、ようやく1年経過しました。100日後と200日後に書いた記事もありますので載せておきますね。
1年間で獲得した累計XP(経験値):144840 XP(1日あたり約400XP)
現在のリーグ:ダイヤモンドリーグ。(10段階の最上位)
現在の進捗:セクション5「魔法の荒野」
このアプリでは、進捗の大きな固まりをセクションと呼び、その中に30前後の小ユニットが組まれています。
また、セクションごとにテーマがあり、ここまでのセクション別のテーマは次の通りです。
セクション1(はじまりの森):「重要なフレーズや基本的な文法を学ぶ」
セクション2(陽だまりの丘):「簡単なやり取りに必要な単語・フレーズ・文法を学ぶ」
セクション3(水辺の秘境):「簡単な会話に必要な文法や文章を学ぶ」
セクション4(氷雪の渓谷):「日常的な話題についての会話で文章を使って話す」
セクション5(魔法の荒野):「幅広い話題について文章を作る」
最初のうちは、こんな簡単なレッスンで上達が見込めるのかと不安になりましたが、簡単なフレーズであっても作文しようとするとできないとか、簡単に思えるフレーズもうまく聞き取れないといったこともよくあり、基本をひたすら反復する重要性を感じます。
僕が取り組むレッスン時間は、基本的には午前中と夜にそれぞれ15分程度。
午前6時~12時と午後6時~12時にそれぞれボーナスタイムがあり、午前中にレッスンをしていれば夜にXP2倍のボーナスタイム、夜にレッスンしていれば翌朝にボーナスタイムが発生する仕組みになっています。
これが意外と毎日の生活リズムにうまく組み込まれ、時間がない朝も眠い夜もとにかく1レッスンでもいいからやっておこうという気持ちにさせてくれます。
1週間の獲得XPによって30人のリーグで順位が決まり、上位メンバーはひとつ上のリーグに昇格、下位メンバーは下位リーグに降格する仕組み。
順位はあまり気にしないようにしていても、降格するとなると話は別で、なるべく降格はしないように行動する(=レッスンする)きっかけになります。
最初のうちは、問題文が日本語で表示されていましたが、恐らくはセクション5に上がったタイミングから問題文が英語になり、日本語の訳文も表示されなくなりました。「日本語載せなくてももう分かるよね?」ってことなのかと思います。(とはいえ、正解しても英文が理解できていない場合もあるので、訳文はオプションでも表示できたらよいと思いますが。)
セクションが上がるにつれて、ほんの少しずつレベルが高くなっていき、気が付くと問題文の長さが明らかに長くなっています。
ディクテーション(聞き取り)が長文になると入力に時間がかかることもあり、それが簡単に間違えることができないプレッシャーとともに集中力に繋がることもあります。
たとえば、最近出てきた以下の問題。
英文の音声が流れて、それを聞き取って入力する(ディクテーションの)問題です。
上の画像は正解を入力した際のものですが、一度間違えたときは、最後の"ran"を"run"と入力してしまいました。文法を正しく理解して冷静に見れば "grabbed and run" では過去形と現在形が混在しているので正しくないと分かりますが、少し集中力を欠いていると間違いやすいです。
なお、入力問題では大文字/小文字やピリオドの有無、アポストロフィの有無、スペース(単語間の空白)の有無は考慮されません。すべてスペースなしで入力しても構いません。
もうひとつ。
これをスマホでポチポチ入力していくのはちょっと疲れます。
成果
ディクテーション(聞き取り)力の向上
ディクテーション問題は、最初のうちは冒頭の2,3語しか聞き取れず文章として全く理解できませんでしたが、続けていくうちに、センテンスとして、つまり文章全体として理解できることが増えてきた印象があります。
同じような問題が繰り返し出題されていることも理解の助けにはなっていると思いますが、これは自分自身ではっきりと感じられる進歩です。
文章として理解できる感覚が身についてきたのがいつ頃からかははっきりしませんが、割とつい最近(ここ数週間)のように思います。
もちろん、問題にもよりますし、その日の自分自身のコンディションや集中力にもよります。
英語への拒絶反応が薄れた
以前は、英語を見ただけで拒絶反応が起きることがよくありました。
英語の文章、広告、案内文、論文、あらゆる英語の文章を身体が受け付けず、見た瞬間に全く読まずに閉じるか、どうしても必要な場合はGoogle翻訳やDeepLなどの翻訳ツールに頼っていました。
最近は違います。
まずは目を通してみるようになりました。
そして、読んでみると意外と理解できることが出てきました。
これは大きな進歩です。
たとえば、次回の海外旅行の準備をしていて、海外の特急券を英語で記されている現地のWebサイトで購入したり、観劇や美術館のチケットを購入したりできるようになりました。
もちろん、これらのサイトは多くの人が利用しやすいよう考慮して作られていることも大きいと思いますが、以前の自分だったら、そもそも英語のWebサイトを見ることすらせず、代理店に手配を頼んでいたでしょう。
Duolingoの統一感
出題されるテーマは少しずつ変化があるものの、Duolingoの出題内容で統一されていることは、「すべて日常会話である」ということです。
レストランでの注文
約束に遅刻したり寝坊したり
音楽が好き、ダンスが好きといった趣味の話
旅行先で必要なフレーズ
付き合ったり分かれたり
道に迷ったり行き先を尋ねたり
ここには複雑な構文や単語はほぼ出てきません。
Duolingoをお勧めできるかどうかは、自分がどんなレベルを目指すのか、英語力の向上をどこに求めるかによります。
Duolingoに向いている人
もしDuolingoを始めるか迷っている方は、以下を参考にして下さい。次のような人にお勧めします。
日常会話で必要なポイントの意思疎通ができれば十分という人
英語そのものへの拒絶反応があるものの、その感覚をなくしたい人
コツコツ勉強するのは苦手だけれどゲーム好きな人
ゲーム的な要素が強く、ランキングもあるので、スマホゲームの感覚で続けられる可能性が高いです。
課金について
Duolingoは無料のアプリなので、無課金で最後まで続けられます。
僕は1年続けてきて最上位リーグまで到達していますが、これまで一度も課金していません。
ただし、レッスンごとに広告が流れるので、この表示をなくしたい場合は課金することも十分検討できるでしょう。年末などキャンペーンのタイミングもあるので、まずは無料で始めてみて、お得なタイミングで課金してもよいかもしれません。
では、お互いよい学びができますように。
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