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語学アプリ"Duolingo"を100日使ってみた結果

3か月前から語学学習アプリ"Duolingo"を始めました。
これは多言語の語学学習アプリです。
今日でちょうど英語学習100日連続を達成したので、アプリの紹介を書いてみます。

Duolingo学習100日連続達成の表示

概要

難易度

難易度は低め。中学レベルの文法で構成され、難しい単語は登場しない。
ほとんどゲーム感覚で続けられるのがよいところ。
1レッスンは5分程度で、リスニング、スピーキング、ライティングの問題が学習可能。
レッスンクリアごとにXPと呼ばれるポイントが付与される。
難易度が低いといっても、意外と馬鹿にできないのは冠詞や単数形/複数形を含む文法問題。
たとえば「私はメロンパンが大好きです。」という文章の英訳。
ここで出てくるメロンパンは “a melon bread” なのか、”melon breads” なのか、それとも “melon bread” なのか?
正解は “I love melon bread.”
概念としてのメロンパン全般が好きという意味合いで使われているという理解でいいのかな。こういう細かい文法は結構厳しく判定される。ふわっと理解しているつもりになっていることが実は分かっていないと思い知らされる。この種の問題がかなり多くて、千本ノックのような感覚がある。

10段階のリーグ制

30ユーザーごとに1つのリーグが構成され、XPの獲得ポイントによってランキングが決まり、1週間ごとに昇格・降格の仕組みがある。
リーグ中で7位以内に入れば1つ上のリーグに昇格、24位以下は降格。
上のリーグに進むと5位以内に入らないと上のリーグに昇格できない。
リーグの階層は全部で10段階あって、一番初めはブロンズリーグからスタート。最上位はダイヤモンドリーグと呼ばれる。
面白いのは、週間の獲得ポイントによって次のリーグが決まるものの、新しい週が始まるとXP獲得ポイントが一旦クリアされ、新たなリーグでまた1からXP獲得競争がスタートするところ。
つまり、前週で1位だったからといってそこに胡坐をかいてさぼることはできないし、逆に前週さぼっていても新しい週になったら気を取り直して新しいリーグで順位を上げていく動機にすることができる。
午前6時からと午後6時からそれぞれ6時間は、任意の15分間限定でXP獲得ポイントが2倍になるボーナスタイムがある。朝学習するとその日の夜にボーナスタイムが得られ、夜学習すると翌朝ボーナスタイムが得られる。つまり、降格を避け昇格を目指すためには、朝と夜の1日2回必ずアプリを立ち上げることになる。上位のリーグに行くほどこれが習慣化している人が多く、できない人は降格していく。
僕は順調に昇格を続け、75日目あたりで最上位のダイヤモンドリーグに昇格。その一歩手前の黒曜石リーグからダイヤモンドリーグに上がるには3週かかった。ダイヤモンドリーグへの昇格には、黒曜石リーグで5位以内に入る必要があり、それまでの7位以内よりも条件が厳しい。
現在ダイヤモンドリーグ4週目。同じリーグにいる30ユーザーの半分は1年以上継続しているヘビーユーザーで、1日サボったらもう降格圏内に入ってしまう。
僕がDuolingoを毎日続けられるモチベーションは、このランキング制度にある。内容が面白いかどうかというより、昇格したいとか降格したくないという気持ちが継続のマインドに強く作用している。

課金

ずっと無料のまま続けられます。僕は今のところ無料で利用しています。
ただし、課金しない場合は1unitごとにCMが表示されるので、それはかなり煩わしい。有料にするとCMが表示されなくなるので、どこかのタイミングで課金してもいいかなと思うこともある。他方で、せっかく課金するならもっと効果の高そうなアプリを探したいという気持ちもあります。
有料プランは月額1,100円。

英語を自在に話せるようにはならない

Duolingoを100日連続で利用してみての成果。
リスニングが少し向上した気がする。スポーツ番組で海外選手のインタビューを聞いて、ところどころ理解できるところが出てきた。
ただし、このアプリだけ続けて英語を自在に話せるようになるかというと、そういうことは起きない。今後3年続けたとしてもそういうことはないと断言できる。
基本的な文法は、このアプリを使うかどうかを別にして自身で理解しておかなければならないし、登場する単語は基本的なものが中心。そのため、文法を理解したい、語彙力を増やしたい、読解力を高めたいと思うなら、別途対策を立てる必要がある。
そもそも本気で英語を身に付けたいならば1日30分では到底足りないし、複数の勉強法を組み合わせて実力を高めていくのが自然。
それでも、英語に慣れること、拒否感をなくすこと、伝えたいことを簡単な構文で表現できることといった、基礎力向上を目的とするのであれば効果はありそう。

こんな人におすすめ

各設問は基本的な内容で構成されているので、かつて英語に挫折した人や英語にアレルギーのある人もこれなら続けられるのではないだろうか。
ゲーム感覚で継続できることは素晴らしいし、こまめにメンテナンスされアップデートされていることも評価できる。

英語への取り組み方や到達したいレベルは人それぞれ。
ライトに取り組みたい人にこのアプリはお勧めできる。
TOEICや英検で高得点を目指す人には向かない。
自分がどんなレベルに到達したいか、まだ明確に決まっていない人が英語に取り組む第一歩として、まず使ってみるにはよいと思う。

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