1学期の終わり方を考える

 1学期も残すところわずかになりました。本校では7月20日が終業式になっています。みなさんも同じぐらいでしょうか。もしかしたら、翌週という方もおられるかもしれませんが、1学期の終わりが近づていることは間違いありません。
 今回、私は1学期の終わり方を考えてみました。正直なところ、今までは1学期の終わり方をそれほど意識したことがありません。(恥ずかしながら・・)
なのに、なぜ意識をしたか。それは、学期の始まり方があるなら終わり方もあるだろうと考えたからです。至って単純な思考です笑
とはいっても、闇雲に取り組んでも労力がかかるだけなので、そこには、「ねらい」が必要になります。では、どんな「ねらい」を埋め込み、どう活動をさせていくか。ここがポイントです。

 ①1学期の終わりにすること
 どの学校も大体行われることは似ているのではないでしょうか。私が経験した終わり方は、
 ・大掃除
 ・通知表を渡す時間
 ・夏休みの宿題配布と説明
 ・お楽しみ会(学級のレクリエーション)
 ・荷物の整理整頓
この5つが多いのではないでしょうか。お楽しみ会は賛否両論かもしれませんが、その他のことはどの学校もしていることは多いのでは?。

②終わり方の考え方〜3原則「環境整備 時間の活用 言葉がけ」〜
 学期の終わり方には3つの原則があると考えます。それは、「環境整備」、「時間の活用」、「言葉かけ」の3つです。どういうことか。これから簡単に説明します。

③その1 環境を整えること (整理整頓力をつける)
 これは2つの視点から考えることが必要です。1つは子供の環境を整えることです。子供の環境とは、ロッカーや机のことです。誰もがすると思いますが、ロッカーや机の整理整頓をさせ、夏休みを迎えせたいです。整理整頓をするタイミングは、大掃除の日です。大掃除の仕方は、私なりの方法がありますが、今回は省略させて頂きます。(次回、書きます)
 2つ目は、教師自身が整えることです。私は子どもが整えることも重要ですが、先生自信が整理整頓をしているか、ここは意外と重要と考えています。それは、先生の机の位置を考えてみてください。教師用の机は教室の前にあることが多いのではないでしょうか。つまり、子どもたちは先生の机や棚を日々、目にすることになります。だから、日々、整えていくことは重要です。しかし、まるつけやノートチェックなどで、溢れることもあります。少なくとも、大掃除の前までには整えておき、「先生も片付けた」という姿を示していきたいです。

④その2 時間の使い方
 学期末は子どもたちがふわふわします。だからこそ、時間を有効活用し、実りある時間にしたいものです。そのためには、ちょっとしたひと工夫が必要です。例えば、上で示した通知表を渡す時間に何をして待たせるか。「静かに待っていなさい」では、何度も指導しないといけなくなります。そんな時は、1学期の振り返りを書かせて待たせる、振り返りスゴロクをするなど、活動を埋め込むことが大切です。そこに、更に「ねらい」が加われば、鬼に金棒です。振り返りスゴロクの場合は、グループで話し合って進める力や合意形成なんてことも言えるでしょう。
 このようにして、待っている時間を上手に使うことが大切です。

⑤言葉かけ (自分の良さを再確認)
 1学期が終わる時、どんな言葉をかけるといいでしょうか。もちろん、「○○ができていましたね。」ということもあるでしょう。また、あえて「2学期は○○を頑張るといいな」と声をかけるかもしれません。ですが、私が意識することは違います。ポイントは、「具体的に褒める+気持ち」です。例えば、
「○さんは掃除を丁寧にしてくれたね。ピカピカになって嬉しいよ」
とこんなふうに言います。前半は事実を具体的にほめ、後半はその結果、どう思ったかを伝えます。簡単ではありますが、意識をしないと言えません。ちょっとした工夫かもしれませんが、子どもたちの表情が少し違います。

 今回は学期の終わり方について考えてみました。何か大きく変えるのではちょっとした意識をもってすること。その時に少し「ねらい」を考えてみると効果は上がります。
 もしよければ、試してみてください。
 

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