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5月を振り返って

おはようございます。
今日は5月のことを振り返っていきたいと思います。
【学級のこと】
4月、5月は学級の土台作りをしていきました。
私の学級の土台作りは何か。それは、「子どもとこどもと繋ぐこと」です。新学期が始まり、新しい仲間との出会いがあります。昨年度、同じクラスの子、幼稚園が同じで昨年度は違うクラスの子など、今年度は今年度なりの出会いがありますよね。その出会いを大切にしたいと思います。ただ、こちらは大切にしたくても、子どもたちは大切にできていないことはしばしばあります。だから、子どもたちとの関わりをどう作るか、どうすれば、出会いを大切にして関わり合いたくなるか。
ここを考えて、取り組んできました。その中で取り組んだことが、「トークキング」です。トークキングについて、今からお話します。

【トークキングとは】
 私のクラスで取り組んでいる土台は、「トークキング」です。では、トークキングとはなんでしょうか。トークキングとは簡単にいえば、自由にペア対話をすることです。流れはこんな感じです。

①10分間で行う。
②どちらが話すかは、じゃんけんで決める。
③話すときは、
 名前は○○です。
 好きな食べ物は、◯◯です。
 理由は、◯◯だからです。
この三文で話します。
④話す時はチェックをする名簿を渡し、どれだけ話せたかをチェックさせる。

このような形で実践しています。4月はとことん数をこなしました。1日に1回は必ず取り組み、毎日する。すると次第に子どもたちから、「今日は何をするの?」
や「こんなテーマでやりたい」という声を聞こえるようになりました。そんな時はあえて、子どもたちにテーマを聞き、決めたこともあります。

【活動が停滞するときも・・】
 どんな活動にも停滞する時期があります。なぜなら、活動に新鮮味がなくなるからです。つまり、「飽き」が生じるからです。そんな時の対処法はあるの?ということですが、あります。それは次のことをします。

①何のために取り組んでいるか を確かめる
②できるとどんな場面に役立つかを確かめる
③トークキングを可視化する

この3つです。順にお話をします。

①何のために取り組んでいるかを確かめる
 これは、ある程度してから子どもたちに問いかけました。
「トークキングはどうしてしているのかな?」
「・・・」
最初はこうなるんですよね。なぜなら、楽しく夢中に取り組んでいたので、改めて考えると、「???」となるわけです。ですが、活動の停滞が起こると、活動の趣旨は大切です。だから、あえてここできちんともう一度確認をします。
「トークキングをする理由は、2つです。1つ目は友達を知るためです。新しいクラスになったので、たくさん友達のことを知ってください。2つ目は、自分の考えー理由をお話できるようにすることです。理由が言えるようになると、お友達も「なるほど!」と思い、もっと知りたくなるかもしれないよ」という形でお話をします。このことを話してから、たまに活動をする前に聞くようにしています。そうすることで、「なぜするのか」を確認できます。

②役立つ場面は?
 いわゆる活用できる場面があるかです。ここも①と同じように児童に聞きます。
出てくるのは、他のクラスのお友達とお話をするとき、授業のときです。ここは子どもたちでも、出てきます。意外と授業とのつながりを理解していることもありますが、していなければ、上記のように教えることも重要です。また、子どもたちの会話の中でも、「自分の意見ー理由」というのは使えるはずです。というか自然的に使っていると思います。例えば、遊ぶ約束をするときや何をして遊ぶときに、子どもたちなりに、どこで遊ぶかを問い、「どうして?」なんて聞くこともあるのでは?こんなときに使えるし、使っているはずです。改めて意識すると、生活の中でも活用できます。

③トークキングを可視化する
 トークキングを可視化するとは、どれだけお話できたかを数値化するということです。次のような感じです。
「今日は何人できたかな?例えば、毎日30人とお話できた人は、1週間で150人とお話をしたことになるね。1ヶ月なら、600人。600人という数字は、本校の全校児童数と同じくらいだよ。つまり、毎日30人とお話をできた人は、本校の子どもたちみんなとお話したという意味なるかな」
とこんな形でお話をします。ここでのポイントはわかりやすい人数に例えること。私の場合は、1日にどれだけだと、1週間で○になるということ、それを続けて1ヶ月すると、、、というように続けることでスケールの大きい話になることを伝えます。そうすると、子どもたちは「えー!」というような反応・・・。だから、どう伝えるかは重要。私は「わかりやすく」を心がけています。

【最後に・・】
 当初は子どもたちを繋ぐために初めたトークキングはいつしか、話すことの力をつけるためにもなっています。でも、トークキングの真の目的は、つなげるためだけではありません。あくまでも、子どもたちが心の底から話すことを楽しむことです。やはり、人間は話すことが好きな生き物です。それは年代問わず。話すことで自分の価値観に気づき、話すことで人と繋がり、話すことで人に思いを伝える。「話す」という行為だけで、こんなにもたくさんのことができます。難しいことは考えず、とにかく「話す楽しみを」と取り組んだことです。皆さんは、お話をすることを楽しんでいますか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
次回は6月10日、11日に更新したいと思います!




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