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おのれに負けぬためにはげむ #465

おはようございます。
ママのマウスピース(食いしばり防止用)を見つけて、ママの歯が取れたと思って心配している優しい息子。「おとうの歯もとってあげる」とさりげなく恐ろしいことを言ってきます。どうも森下です。

さて、今日はドラゴンボールのワンシーンから。
幼い頃の悟空とクリリンの修行中に亀仙人のじっちゃんが行った言葉から色々と考えてみたいと思います。

では。

<おのれに克つ>

悟空の師匠でもある亀仙人こと武天老師。
ただのエロじじいかと思いきや、たまに良いことを言います。

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出典:ドラゴンボール(鳥山明/集英社)

「武道は勝つためにはげむのではない。おのれに負けぬためじゃ。そのためにこれまで習得した基本を生かし自分で考えて自分で拳法を学べ」(武天老師)

「勝つため」と「おのれに負けないため」では一見同じような意味合いに聞こえます。

ですが、よくよく考えると全く持って意味合いが違ってくるのです。

「勝つ」というのは、何か対象がいて、それに勝つということです。

ドラゴンボールだったらフリーザとかセルみたいな悪いやつだし、スポーツで言えば対戦相手です。

対戦相手に勝つために戦うわけですが、もちろん相手も自分たちを倒しに来ようとします。

相手が自分たちより強ければやられる可能性は高いし、逆なら勝てる確率は高い。

相手のレベルは基本的にはコントロールできない(選べない)です。

一方で「おのれに負けない」というのは、対象が自分です。

苦しい時でも踏ん張る、なにがなんでも諦めない気持ちを持つといったようなことです。

日常生活だと、めんどくさいけどやるとか、もう一駅おしっこ我慢しようとかですかね。
(#おしっこはこまめに)

戦いなのでもちろん相手はいるのですが、自分にベクトルが向いているので「自分自身のやりたいことができているか」「全力で戦えているか」「後悔はないか」というところを目指しています。

そういう人は、たとえ勝つことが出来たとしても、自分の納得のいく内容が出来ていなければ、嬉しくありません。

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出典:ドラゴンボール(鳥山明/集英社)

悟空は相手に勝つことよりも、自分の限界を超え続けることにこだわって戦っています。

だから敵が強ければ強いほど「ワクワク」することができるんですね。

宇宙で最強になっても亀仙人のじっちゃんの教えをしっかり守っているんですね。さすがです。

<基本が大事>

どんなことも基本が大事で、ここを蔑ろにしてしまうと思わぬところでつまづいたりしてしまいます。

亀仙人のじっちゃんも、「基本を生かし」ということを悟空たちにいっています。

今の時代はたくさん情報があふれているので、実践はできないのに知識だけは豊富な人が多いです。

蹴伸びがろくにできないのに、クロールのフォームについてあーだこーだ言ってしまう感じです。

基本というのは土台の部分で、基本なくして応用はありません。
そして基本というのはすんごい地味でつまらないことが多いです(でも大事)

つまんないから、どんどん先を目指してしまう気持ちもわかります。

でも基本が出来てないまま進むと、いつか壁にぶつかる時が出てくるので困るのは自分なんですよね。

武道には「守破離」という言葉があります。

「守」は基本を守ること。
「破」は基本を基に応用していくこと。
「離」は自分のオリジナルを作っていくこと。

この守破離の順番で進んでいくことが大事なのに、守をロクにやらないで破、離に行ってしまう人がいます。

まずは基本を忠実に守って、寝ててもできるくらい刻み込むことが大切です。

自分で考えること

亀仙人のじっちゃんは「自分で考えて自分で拳法を学べ」ということも言っています。

守破離でいうところの、「破」と「離」は基本を基に自分で試行錯誤しながら探っていくことが大切です。

誰かにヒントをもらったり、答えをもらったりすることのほうが手っ取り早いし、失敗もしづらいかもしれません。

でもそれだと、自分で考える力はつかないし、失敗から学んで成長する機会も少なくなってしまいます。

「絶対に勝たなければいけない」という状況では、なるべくリスクを取らずに、失敗を避けようとしてしまいますよね。

ですから「勝つこと」だけを目的にしていると勝てる試合以外はやらなくなってしまうということなのです。

フリーザとかセルとかとは戦わずに、ずっと桃白白と戦っちゃいます。

ほんとうに強くなりたいのなら、ずっと桃白白と戦っていてはダメなのは誰でも分かります。

でも、強い敵を前にしてビビって逃げ出したくなるのは「勝ち」だけを求めているからです。

そうではなく、自分で試行錯誤しながら、成長した実力を試す機会だと思えれば、弱い相手ではなく、強い相手と戦ってみたいと思えてくるはずですよね。

自分自身で考えるということは、成長するためにも、相手によってビビったりしなくするためにもとっても大切です。

まとめ

① 「おのれに負けない」というのは、対象が自分。自分にベクトルが向いているので「自分自身のやりたいことができているか」「全力で戦えているか」「後悔はないか」を目指す。

② 基本というのは土台の部分で、基本なくして応用はない。基本が出来てないまま進むと、いつか壁にぶつかる時が出てくる。

③ 勝負の場を、自分で試行錯誤しながら、成長した実力を試す機会だと思えることが大切。

何事も「楽しい」とか「ワクワク」するという気持ちに勝るものはありません。

勝負事も「勝つか負けるか」の部分を楽しみながら取り組んでいけると素晴らしいですよね。

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(3歳)の3人家族。横浜在住。
家族、仕事、趣味についてとりとめなくつらつら書きたいと思います。


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