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自己決定の大切さ #509

おはようございます。
裸足でずっと立ってたら踵と腰がすごく痛くなって、靴の素晴らしさに気づいた森下です(#どんなシチュエーションだ)

今日は自分で決断して行動していくことの重要性について書いてみました。

いつも与えられてばかり、指示されてばかりな状態は楽だけれども果たしてそれでいいのか。よくないのか。どっちなんだい。(#きんに君風)

ということでどうぞ。

<動物園の動物は寿命が短い?>

みなさん動物園は行ったことありますよね?
僕も年に1回は子どもと動物園に行ったりしています。

動物園の動物ってなんかダラダラしてたり、同じところを行ったり来たりしてるじゃないですか?

あれは一種のストレス反応なんだそうな。
確かにずっと人に見られてて、自由に動けるとしても行けるところは限られてるなかでの生活はけっこうキツイと思います。

でも、客観的に見たら至れり尽せりの環境ではありますよね。

定期的にエサは貰えて、部屋の掃除もしてもらえる、体調も管理してくれるし、繁殖のお手伝いもしてくれる。

最近の動物園ではより野生に近い、動物たちにとって住みやすい環境を作るのに努力もしています。

なのに動物達はストレスを感じちゃう。しかも野生の動物たちに比べて寿命が短いんだそうです。

野生のアフリカゾウは平均寿命が56歳で、動物園のアフリカゾウは平均寿命が17歳です。野生のアフリカゾウの半分以下です。

動物たちは、これまで毎日魔法のように現れていた餌が、明日もまた現れるかどうかを知る術も、自分で食料を調達する能力もない。
動物園の動物たちは、自分の生活を自分の手で変えることがほとんどできないために、死の罠にかかったように感じるのかもしれない。
(出典:選択の科学/シーナ・アイエンガー)

恵まれた環境ではあるけれども、動物達は自分で行動を選択し行動することが出来ません。

人間で置き換えても、広い庭があって、お手伝いさんが仕えていて、食事も掃除も身の回りの世話も全部やってくれる。

年頃になったら、お見合い相手を連れてきてくれて気に行ったらそこで結婚。

子どもの世話も全部お手伝いさんがしてくれて、自分はのんびりしてればいい。

でも家の敷地の外には一生出られない。そんな生活どうでしょう??

生活環境は恵まれていたとしても、どこに行って何をしたいか、誰と一緒にいて、何を食べたいか。

そういうことは自分で選択したいと思うのが人間です。これは他の動物もおんなじ。

自分で選択して決められない環境が、動物の寿命を短くしてしまっているということです。

<自己決定がモチベーションを高める>

人間の実生活では、動物園のような贅沢な監禁はないはずです。

あったら人権的なところで問題ありなので警察に電話してね。

でもそこまでとは言いませんがこれと似たシチュエーションはよく見たり聞いたりします。

例えば、自分は特に何もしなくても親が全てやってしまう過保護な家庭や、
与えられた仕事をこなすだけで、決まったお給料はもらえる職場など…

こういう環境は考えたり、自分で判断して行動する力、すなわち主体性を著しく欠如させてしまいます。

言われないとやらない、言われてもやらされているからやる気でない、なんならすぐサボろうとする…

皆さんのお子様や部下は動物園の動物みたいにやる気なくダラダラはしていませんでしょうか?

そうなってしまうのは、なんでも与えられて、考えなくてもなんとかなってしまう環境のせいかもしれません。

そうならないようにするために、少しづつでも自分で考えて決めさせるということが大切です。

まずは小さな選択を与えて、自分でコントロールできているという意識を高めることです。

人は少なからず、自分で決めたことに対しては「やらないと」と思ったり「やってみたらどうなるか」という気持ちが出てくるものです。

全て親の言う通りにする、会社の指示通りに動くのではなく、自分の意見や判断で動けるように提案、行動していく工夫をしていきましょう。

親や上司は、すぐに口を出したり、やってあげてしまうのではなく見守るスタンスを忘れてはいけません。

<自分で答えを探せるか>

一度、贅沢な監禁で考える力を奪われてしまった人たちは、なかなか自分で決断して動くということが難しいです。

言われて動いていた方が楽だし、万が一何かがあったとしてもそれは自分のせいではなく周りのせいに出来るからです。

親も企業もよかれと思って指示をしたり、過保護にしたりしているのですがそれでは子どもや部下の成長はありません。

ずっとやる気があるんだかないんだかわからかいような感じで、言われないと動かないし言われても隙を見てサボろうとするようでは都合があまりよろしくないですよね。

そういう人は最初はいきなり全部を自分で選択するのは難しいので、親や上司がヒントを与えていくつか選択肢を提示してあげましょう。

選択肢から選ぶことでも自分で決めた感は高まります。

自分で決められることが増えれば、やらされてるやる気から自分でやっているやる気に変わっていきます。

そしてなにより、自分で決断をするほうが心身ともに健康でいられる可能性が高いのです。

一般的に会社員の平均寿命よりも経営者の平均寿命のほうが長いそうです。

責任の重さや、相談する人がいない、など会社員よりも社長のほうがストレスが多い。

にも関わらず平均寿命が長いのは、社長のほうが自分で決断して選択していると感じられることが多いからだそうな。

ともかく、自分で決めて行動していくことは、健康面でも生産性においても大切なことだということなのです。

<まとめ>

①自分で意思で決断したり行動したりできない環境は心身共に不健康になってしまう可能性がある。

②なんでも与えられたり、指示を出してもらえたりしている環境では、考える力がなくなってしまう。まずは小さな選択を与えて、自分でコントロールできているという意識を高めることが大切。

③今まで考える環境になかった人がいきなり全部を自分で選択するのは難しいので、親や上司がヒントを与えていくつか選択肢を提示してあげましょう。

自分で考えて決めて行動することがいかに大切か。ということですね。

やってあげたくなったり、指示を出したくなる気持ちをグッと堪えて、子どもや部下にとって何が一番良いのか考えてあげてくださいね!

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(3歳)の3人家族。横浜在住。
家族、仕事、趣味についてとりとめなくつらつら書きたいと思います。

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