"Unlearn(アンラーン)" 自分の可能性を広げて明るい未来を作るためのプロセス
こんにちは。
音楽テック企業で代表をやっている西村です。
「Unlearn(アンラーン) 人生100年時代の新しい「学び」/ 柳川 範之 ,為末 大 」を拝読して、Unlearn(アンラーン)は不確実性の高い今の時代を生きていく上でとても重要な概念であり学びだと思ったので、noteを書いています。
Unleran(アンラーン)とは
"Unlearn"と初見でこの単語を見ると、「学ばないこと?」と思うかもしれませんが、そういうことではありません。
この書籍によると、これまでに学んだ知識や身につけた技術を振り返り、さらなる学びや成長につながる形に整理し直すプロセスのことを言います。言い換えると、「これまでに身につけた思考のクセを取り除くこと」です。
アンラーンが必要なのは「自分の馴染んだ狭い世界の環境や常識に染まって行動や思考にパターン化が生じている人」です。特に、何かの学びを得ていて、それなりに成功体験を持っている人ほど重要です。そういう人ほどパターン化したやり方に囚われていて、思考のクセがついている可能性が高いからです。
「アンラーンは、すべての人がやったほうがいい。しかも、こまめに、継続的にかつ外部からの強制ではなく自発的にやるべきだ。」と著者たちは話しています。アンラーンができればどんな新しい環境であっても人は適応していけます。そして、自分の可能性を広げて明るく楽しい未来を作っていくことができます。
アンラーンの技術
本書によると、まず、思考や行動、動作が無自覚のままに固定化・パターン化されていないかを自問します。自分がパターン化していることへの気づきは、パターン化以前の柔軟な状態に戻ることにつながります。気づいた時点で新たに思考を組み立て直すことができれば、行動や動作はより最適なものへと変わっていくと考えられます。
次に自分のどんな行動や思考パターンについて、立ち止まって自問したらよいのかを見い出します。
アンラーンの方法
本書で紹介されている誰もが実践可能な「自問の仕方」です。
この2つのステップによって、自分本来の思考や、今の自分にとってほんとうに大切なことが見えてきます。しかしながら、アンラーンして見直した結果、やはり変わらずに今後も行動するということは、もちろんあっていいと著者らは話します。
アンラーンの実践
アンラーンは、日々小さなアンラーンを続けることがとても重要です。本書では8つのアンラーンを実践するための方法が紹介されています。
また7つのアンラーンを阻む壁も紹介されています。
これらの壁を乗り越えることはとても重要です。そのためには自分の中に「優秀なコーチ」を持つことを本書ではおすすめしています。コーチの役割としては、モチベーター、質問者、技術の伝達の3つです。
モチベーターとしての役割は、「どこで」「何をして」「どんな体験をして」「誰と会う」と自分のやる気が出るかを知って、それを積極的に自分に対して提供していきます。質問者の役割は、自分自身に対して良い質問を浴びせることです。技術の伝達の役割は、フィードバックです。自分のやったことを振り返ることで客観的な視点が手に入ります。
さいごに
アンラーンは「自分の可能性を広げて明るい未来を作るためのプロセス」だと本書をきっかけに知ることができました。不確実性の高い今の時代を生きていく上で、アンラーンを実践し、思考のクセを取り除き、そして変化していくことはとても重要です。一個人だけでなく組織においてもとても重要だと思います。
noteで紹介した以外にも
「時代と共に自分自身を再定義する必要がある」
「自分のコアがあるから変化できる」
「チャンスは余白がある人のところに訪れる、その余白を作る機会にアンラーンがなる」
など、とても参考になりました。
アンラーンは誰にでもおすすめですが、変わりたいと思っているが変われない人、リスクをとって挑戦したいがリスクを取れない人には特におすすめです。なぜならアンラーンは日々の小さな行動から始めていけ、いきなり大きな挑戦やリスクは必要ありません。
「日々の小さなアンラーンから始めてみてはいかがでしょうか?」
私もこれから実践していこうと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
興味ある方はぜひ読んでみてください。
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