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【書評】組織は合理的に失敗する 2020年2月④

オススメする人

・組織を運営しているがどこかうまくいかない人
・これから組織を作ろうとしている人
・組織に属しているが上の人の判断に納得いかない人

感想

この書籍で、取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論を始めて学んだ。
人間は完全合理では判断をできるものではなく、限定合理性の中で判断を下すことを深く学ぶ事ができた。
特に、京セラのアメーバ経営を上記理論で分析されているところに圧倒的な納得感を得ることができた。
また、組織の不条理を起こさぬための批判主義的なところの説明としての、ミスミの件はとても共感を得た。「販売代理」としての商社ではなく、「購買代理店商社」という考え方は目からウロコで自社にも使える発想だと考えた。

メモ

・「新制度派経済学」という言葉。
・「取引コスト理論」
人間は相手の不備につけこんで悪徳的に事故的利益を追究する機会主義的傾向がある。契約を相互に監視する必要がありコストがかかる。
・「エージェンシー理論」
依頼人であるプリンシパルと代理人であるエージェントの関係がある。
場合によっては、良きエージェントが淘汰され、悪しきエージェントのみが残るアドバースセレクションが発生する。
・「所有権理論」
・限定合理の中で人は合理的な判断を下す。

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