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なぜ写真を撮るのか?

写真を撮るという行為は、現実世界の捉え方を変えることができることを示唆している。

しかし、写真が現実を歪めることもあることを忘れてはならない。

今回は、"写真を撮る意味とは何か?"という問いについて考えてみたい。

写真を撮ることは、私たちが頻繁に行う活動の一つである。特にこのnoteの読者は写真を趣味として日々撮影している人が多いのではなかろうか。

写真を撮る目的や意味は人それぞれである。
思い出を残すため、美しい風景を記録するために写真を撮る人もいれば、自己表現やアイデンティティを示すために写真を撮る人もいる。

写真を撮る最も重要な意味は、現実を1枚の静止画としてとらえることにある。

ある瞬間を写真に収めることで、私たちはいつでもその瞬間に立ち返ることができる。

したがって、写真を撮ることで、現実を自分の視点から再構築することができる。

さらに、写真を撮ることで、私たちは自分の感情や思考を表現することができる。写真を通して自分の内面を表現することで、他者とのコミュニケーションを図ることができる。

撮った写真を人に見せることで、自分の感情や考えを伝えることができるし、人の内面を知ることもできる。

しかし、写真を撮ることには問題もある。
写真を撮ることで、現実の一部を切り取ってしまうことがあるからだ。
自分の視点で現実を再構築できる反面、現実の一部を切り取り、現実とは異なる形で再構築することで現実を歪めてしまうこともある。

写真を撮ることは、現実を自分の視点から再構築する手段を与えてくれるが、同時に、現実を選択的に写すことで現実を歪めることもできる。

例えば、美しい風景を撮影するとき、その美しさを強調するために周囲の要素を取り除いたり、特定の角度から撮影したりすることがある。

さらに、写真を加工することで、現実を歪めることもできる。例えば、人の顔のシワを消したり、背景を変えたりすることで、現実とは異なるイメージを作り出すことができる。
世の中に溢れているそれは、SNSで拡散され、本当のリアルとは何か?が常に問われることなる。

一方で写真が主観的だからといって、信頼性に欠けるわけではない。
写真は特定の瞬間の被写体をとらえ、その瞬間に存在した現実を表現する。さらに、撮影者の意図や感性が反映された写真は、撮影者の表現や感性を理解するための重要な情報源でもある。

しかし、写真を見るとき、現実が歪曲されている可能性があることを忘れてはならない。

繰り返しになるが、写真を撮ることは、現実を再構築する手段を与えてくれる。しかし、操作によって現実の一部を切り取り、歪めることもできる。

私たちは写真を通して自分自身を表現することができるが、その表現は極めて主観的なものである。

しかし、写真は私たちの生活の中で重要な役割を担っており、私たちを取り巻く世界を検証し、表現するために写真を撮り続けるのだろう。

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