「ホテル・ムンバイ」を観て2020年以降の東京を思う
映画館でアスやワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドを見ようかと思ったけどこの予告編に惹かれて鑑賞。
2008年に起きたインド ムンバイでの同時多発テロを、ムンバイの5つ星ホテル「タージマハル・ホテル」に務めるホテルマンを主人公に描写した実話を基にした映画。
戦争映画?と思うほど人がパキスタンのイスラム教過激派テロリストによって殺されていく。その様子は一昨年観たハクソー・リッジの戦闘シーンを思い出す。複数の人物が登場し、イギリス人夫とともにホテルに泊まるインド人女性とそのベビーシッター、バックパッカーのカップル、イスラム語を聞くだけでテロリストの仲間と思う欧米の老婦人、ホテルに勤める従業員の人々、そしてテロリスト側…といった複数の人物の想いや行動が入り交じる飽きさせない展開と、まさにその現場にいるように思えることがこの映画への没入感を与えてくれた。
テロリストはとても純粋で神を信じ、故郷の両親や家族のために戦っている描写が描かれているのだが、なぜ首謀者のことを信じてしまうのか、背景の宗教観もあるのだが教育環境が重要なんじゃないかと映画を見ながら思っていた。という自分もイスラム教に対して大して知識もなく、肉を食べてはいけない、日に3回はお祈りするなどくらいしか知らなく、なぜインドがパキスタンと戦争が長く続いているかなども知らず、この映画を観終わったあと、宗教について普段は日本に住んでいて身近に感じないからこそ意識しなければいけないことと感じた。
映画では、テロリストによってカフェで普通に食事をしている旅行客含む人たちがライフル銃で殺され、駅では無差別にグレネード弾を投げ込み、主人公が勤めるホテルではルームサービスのふりして宿泊客を殺していくテロリストの描写が描かれ、淡々と人が殺されていく中、お客様は神様という信念からまずは客を逃そうとするホテルマンたちの行動を見て勇気ある行動と思うとともに自分はできるのだろうかとも思った。
今まさにラグビーワールドカップをやり、来年は東京オリンピックがある。世界的大会では迎える国のホスピタリティも大事と思うが、テロはいつ起こってもおかしくないとこの映画を見て思うと同時に、もし万が一このようなことが起こったときに自分が現場にいたらどういう行動ができるのだろうかとも思い、いざという時に行動できる自分でいたい。
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