見出し画像

#0389 大宮勇雄『学びの物語』

職場の同僚から

「めっちゃ良かったです!!!」って熱いお礼と共に再び手元に返ってきた本。

画像1

この本に出会い、僕は保育の面白さ、深み、沼、にはまった。

当時の上司が「あんた!これ読み!」って渡してくれて、、、頭を鈍器でぶん殴られたような衝撃を受けて。以来、自分の保育バイブルとしてことあるごとに読み返す。

これ、2010年発刊で、もう10年前になるのか、、、

古い??いやいや、全然“新しい”んです。

この本の1番根底に流れてるのは、

『子ども観の転換』

で、いま(2010年当時)世界では子ども観の転換が起きているんだよというところから始まり、イタリアのレッジョの実践、ニュージーランドのテ・ファリキの実践を通して子どもの育ち、学びの物語が語られている。



第一の子ども観は、激しい競争の時代にあっては「早くから学習のための準備を幼児期にしておかなくてはならない」、だから「未来への準備、学校への準備」をさせるのが保育・幼児教育の何よりの目的だとする見方です。これを「準備期としての子ども」観と呼びましょう。
それに対して、第二の子ども観は、子ども時代を「準備期」ではなく、「それ自体が重要な意味を持つ人生の最初の段階」と見る立場です。オーストラリアのある州の保育指針の一節をかりれば、「子どもたちは、この社会のなかで、今をともに生きるひとりの市民です。子どもたちの生活と学習と発達に対する投資は、未来の見返りを当て込んでのものではありません。今、ここに生きている子どもたちそのものが大事だと考えてのものです」という子ども観です。

10年たったいまでも“新しい”ことに悲しさも感じる。

それは、まさにこの本で大宮先生が伝えたかった『子ども観』の転換がまだ十分に起きてないってことを意味するから、、、


以前にも大宮先生紹介したかなぁと思っていたら、あった↓

残り1ヶ月、今目の前にいる子どもたちの『学びの物語』にしっかり伴走できるように。また新たな年度が始まる前にもっかい読むのだ。

画像2




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?