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計画にこだわらない。大事なのは結果。

 コーディネーションとコンディショニングがごっちゃになっている人、結構いる説。

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 さて今日は、『計画にこだわらない。大事なのは結果』というテーマでお話したいと思います。

 経営計画、事業計画、指導計画。どんな計画も、計画だけ立派でも意味なくて、大事なのはそれでどんな結果を出せたかということ。当たり前のような話ですが、結構陥りがちな罠だなと思っておりまして、こうしてたまに言い聞かせることは必要な作業だと思います。

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 例えば事業計画。新年度に入ってから形式的に立てているようなものは置いておいて、しっかりと行動の指針となる為に作られた事業計画をイメージしてください。そこには、「この事業ではこういうことを、誰のためにやって、こんな結果を出すぞ」ということが書かれていると思います。

 その計画を立てる為に、リサーチしたり、分析したり、議論したり、それなりの時間とパワーを使ったことでしょう。そして、関係者が同じ方向を向いて仕事ができる計画ができましたね。

 さて、計画ができれば実行あるのみなわけですが、ここで大事なのが、「その計画、見直してますか?」ということです。実行してみて1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月。見直しのタイミングは計画の種類や規模などによると思いますが、一度立ち止まって、計画と実行のズレや計画そのもののズレをチェックしてますか?

 実はこれをサボってしまうことって、結構あると思っています。少なくとも私には心当たりがありまくります。元々の計画を実行することでいっぱいいっぱいになってしまい、それが正しい方向に進んでいるかは気にしない。

 やっと立ち止まって振り返ったと思ったら、それはもう計画を終えたタイミングで、やり直しが効かなかったりする。そして、「あぁ、今回の計画はダメだったね」とか言っちゃう。

 完璧な計画というものが存在するのなら、そのやり方でもいいのでしょう。よーいドンで走り出したら、ゴールまで立ち止まらない。一気に突っ走る。そして振り返って結果を見て、「よっしゃー!」とか言えばいい。

 でもたぶん、ほとんどの人が完璧な計画なんて立てられないと思います。予想していなかったトラブルは起きるし、そもそもターゲット像が違ってたとか、用意したリソースが思ったより使えなかったとか、それこそ天災などの可能性もあります。

 そんな中でも、元々の計画を実行することにこだわったり、改善を怠ったりすると、たぶん結果はついてこない。

 途中で改善を行わない計画は、当たるか外れるかの博打みたいなものです。成功確率を上げる為に計画を練ったはずなのに、結局は博打にしちゃうだなんて、少しおかしいですよね。

 成功確率を上げるタイミングは、計画を立てる段階だけじゃない。実行してからでもいくらでも作れる。

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 このようなことは何も期間の長い事業計画だけに見られることではありません。日々のスポーツ指導などでも同じことが言えると思います。

 何の種目でも構いませんが、指導にあたる時には計画を立てると思います。「このクラスの子は今こういう状態だから、これくらいの時間をこの練習に充てて、残りの時間は実践だな」とか。

(※ざっくり)

 ところがいざやってみると、狙い通りの現象が起きなかったりします。「この設計だと、あの子とこの子がプレーできないぞ」とか、「思ったより届かないな」とか。

(※何が届かない)

 その時に、元々の計画にこだわる指導者がどうするかというと、「なんでこんなこともできないんだ!」とか、「もっと考えろ!」とか言うんですね。元々の計画通りにしかやろうとしないので、相手を計画の中に押し込めようとする。時に相手を悪者にして。

 ここまで分かりやすい指導者は少ないかもしれませんが、明らかに上手くいっていない計画だと分かっても、そのやり方のままいってしまう指導者は、たぶん結構います。

 その結果、「あれ?この練習、こんな長い時間やってるけど、何なの?」みたいな感じになったりする。ただただ終わるのを待つだけの練習みたいな・・・。

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 もしもこれらの経営者・マネジャーや指導者が、計画ではなく結果にこだわる人なら、計画の妥当性をどこかのタイミングでちゃんと確かめて、もし計画の欠点に気が付いたならすぐに改善するでしょう。場合によっては、元の計画なんてさっさと捨ててしまうかもしれません。

 私はそうあるべきだと思います。もちろん、組織的な意思決定プロセスは大事に踏むべきだとは思いますが、上手くいかない計画を続けるよりは、現場判断で変えちゃった方が百倍マシだとも思っています。

 大事なのは結果。計画を立てた時に、何を実現したかったか。それこそが大事なのであって、その方法やプロセスはどうでもいい。そこに早く、確実に辿り着けることが大事で、ルートや乗り物は途中で変えていい。

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 少しだけ最後に言いたいことをまとめると、まずは、「計画は実行段階で見直した方がいいよ」ということ。やり切った後ではなく。

 そして、「“計画の実行”ではなく、“出す結果”に目を向けろ」ということですね。結果にコミットするってやつです。

(※ライザップは良い事言う)

 一生懸命考えた計画だからこそ、大事にしたくなる気持ちは分かりますが、でもそれでももっと大事なのは結果。それでどれだけの人を幸せにできているかということ。

 もし、計画が大事過ぎて変えられない癖があるのなら、大事になってしまうような計画なんてはじめから立てない方がいい。それくらいに、結果の方が大事。

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 ということで今回は、『計画にこだわらない。大事なのは結果。』というテーマでお話しました。誰かの何かの参考になれば幸いです。

今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

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