総合型地域スポーツクラブが長生きする方法
総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。今日は『総合型地域スポーツクラブが長生きする方法』というテーマでお話します。今回のアプローチの方法は、『死に方を学んで長生きの方法を見つける』でいきます。
(※今回、約5700文字と少し長めです)
私が総合型地域スポーツクラブのマネジメントで収入を得て生きていこうとした時、実はこんなことを言われたんですね。
「家族を路頭に迷わせる気か」
これは私がこれまでの人生で言われた言葉の中で、最高級の侮辱の言葉で、これを言われた後の数か月間はこの言葉に囚われて生きてしまいました。将来が不安になり、行動力を失うような状態になっていました。
でも冷静になった時に考えたことは、”家族を路頭に迷わせる方法”でした。「ん?そういえば、どうやったら家族って路頭に迷わせることができるんだっけ?」と考えたわけですね。
「こうやったら路頭に迷うな」、「こういう状態になったら路頭だな」と、次々と考えていって、「じゃあそれを避けたらいいんだな」と考えが至ってスッキリしたわけです。
(そもそも家族で路頭に迷っているのを見たことがない!それをやるの超難しい!!)
今日もその手法で考えていこうと思います。
クラブは生き物
そもそも、「クラブが死ぬ方法」とか言っていますが、その前提は『クラブは生き物』ということです。クラブというものは、どこまでいっても人の集合体に過ぎません。つまり、実際にクラブは生き物なんですね。生き物である以上、避けられないものが『死』。
今回はクラブを1つの生き物と捉えて、まずはその『死に方』を学び、それを避けるというアプローチから、持続可能性の高い総合型地域スポーツクラブの在り方を考えていきます。
といっても、生物といっても色々ありすぎるので、死に方としてはヒト、特に日本人を参考にしたいと思います。
【日本人の死因】
1位:悪性新生物
2位:心疾患
3位:脳血管疾患
4位:肺炎
5位:老衰
~厚生労働省『人口動態統計年報 主要統計表』より~
これらの死因を総合型地域スポーツクラブに置き換えて考えていきます。
【死に方①:悪性新生物】
悪性新生物というのは、『癌』のことですね。
組織細胞が何らかの原因で変異して増殖を続け、他の組織との境界に侵食(浸潤)しながら、身体の正常な組織を破壊します。
ここでのポイントは、それまでは普通の細胞だったものが癌化するという点です。
総合型地域スポーツクラブに置き換えると、それまで普通に活動していた組織の構成員(会員やスタッフなど)が、組織を内部から破壊する要員になってしまうということだと思います。考えられる具体的な現象は、
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総合型地域スポーツクラブ研究所
総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…
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