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『俺は聞いてない問題』について

 総合型地域スポーツクラブ マネジャーの上杉健太(@kenta_u2)です。今日は、『俺は聞いてない問題について』というテーマでお話したいと思います。この問題、きっとどんな仕事にもあるのだと思いますが、総合型地域スポーツクラブのマネジャーもこの問題とずっと付き合い続けないといけない運命にある気がするので、伝えておきたいと思います。

「俺は聞いてない」はなぜ起きるのか

 そもそも『俺は聞いてない問題』とは何か簡単に説明すると、何かを報告した時に、その相手が「俺は聞いてない!」と怒っちゃうという問題のことです。もう既に何かをした後の”事後報告”でこれを言われるのならまだ分かりますが、これからやろうとしていることの報告や相談に対しても言われることがあるので厄介です。

 この問題の根っこにあるのは、「俺の知らないところで意思決定が行われた」だと思います。のけ者にされたと思ってしまうということなのだと思います。もっとかみ砕くと、「俺は聞いてない」は、「もっと早く教えて欲しかった」です。「俺は聞いてない!」と怒っているAさんは、Bさんよりも、Cさんよりも、DさんよりもEさんよりもFさんよりも、誰よりも早く相談して欲しかったということです。

 つまり『俺は聞いてない問題』がなぜ起こるかというと、報告や相談の順番を間違えているから、ということですね。

『俺は聞いてない問題』は避けられるのか

 これって避けられるのでしょうか?(笑)
私は今のところ避けられる気がしません。

 例えばAさんが、「俺は聞いてない!」と怒っちゃうタイプだと分かっていたとします。すると私は、何かやろうとしていることについて、まずAさんに相談します。これでどんな結論を出そうとも、Aさんは「俺は聞いてない!」とは怒れません。ところが私は、その企画をリリースした時に、今度はBさんから「俺は聞いてない!」と怒られるんです。もう「ガーン!」じゃないですか。Bさんにも相談しなければいけなかったんですよ。しかも、もしかしたらAさんよりも先に。。。
 じゃあということで、どこに”俺は聞いてない!さん”がいるか分からないし、誰かにだけ先に相談すると誰かを怒らせちゃうから、「今度こんな企画やろうと思ってます!ご意見お願いします!」と同時に全員メールで送るとするじゃないですか。それで意見を募って取りまとめて、いざリリースすると、今度はCさんが「私は聞いてない!」と怒るんですよ。私としては当然、「メールで皆さんに送りましたよ」と当然言いますよね。するとCさんは何を言うかというと、「そんなメールは見ていない」と言うんですね。もう「ガーン!!」じゃないですか(笑)
 じゃあじゃあということで、「もうこうなったら郵送だ!」と企画書を紙で全員に郵送するじゃないですか。もうこんなのにいくらコストかけてんだよって話ですが、もうここまできたら郵送するしかないじゃないですか。後には引けないじゃないですか。「これで完璧だ」と思って、また郵送に対する返信を取りまとめて企画をリリースすると、今度はDさんが「俺は聞いてない!」と怒るんですよ。「いやいやいや!皆さんに郵送しましたよ!」と当然言うじゃないですか。でもDさんはね、「いや!私は見てない!」と言うんですねー。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

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