地域おこし協力隊が総合型地域スポーツクラブをマネジメントしたらこうなった

　こんにちは！総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている、上杉健太です。

　今日は私が地域おこし協力隊として総合型地域スポーツクラブのマネジメントを始めてからこれまでの６年間（協力隊としては3年間）で、クラブがどう変わっていったのかをご紹介していきたいと思います。
全国的に地域おこし協力隊を地域スポーツクラブで活用する事例は増えていそうなので、少しでも参考になれば幸いです。
　ちなみに私は、東京の三鷹市から長野県の喬木村に地域おこし協力隊として移住しました。

地域おこし協力隊とは

　簡単に言うと、「都市部の若者を田舎に移住させる国策」です。
自治体が嘱託職員として最長３年間雇い入れて、地域おこしを業務として行います。
正確な情報は総務省の資料をご覧ください。

　　　　　　　～総務省ホームページより抜粋～

協力隊員は任期の2〜3年の内に定住を目指すことになりますが、概ね以下のような目標を持つことになります。

【地域おこし協力隊の目標】
○短期目標(1 年以内) :生活のペース・人間関係を構築する、仕事をつくる・こなす 
○中期目標(3 年以内) :収入の確保(生業づくり)・定住
○長期目標(4年~) :地域おこし・地域活性・自己実現

　地域に馴染む1年目のやり方は人それぞれ。
地域にどっぷり入り込む人もいれば、ビジネスライクに付き合う人もいると思います。
前者の対応を求められることが多いような気もしますが、地域に合わせようとして新しいことが全くできなかったり、無理して疲れたり、リスクもあるので、合わないなら合わないで無理しないで、自分に合ったやり方をすればいいと私は思います。
私は田舎暮らしがしたくて移住したわけではなかったので、地域の付き合いよりも仕事（クラブマネジメント）にどっぷり浸かることを選択しました。

　さて、最終的には生活できるだけの収入を作って地域への定住を目指すわけですが、その方向性は大きく3つあります。

【地域おこし協力隊の挑戦のやり方】
❶新しいものをつくる(起業)
❷既存の事業・企業に加勢する(就職) 
❸既存のものをアップデートする

❶は分かりやすいですね。自分で全く新しくビジネスを始めるパターンです。多いのは農業や飲食店ですかね。ゲストハウスなんかも多い気がします。

❷は地域おこし協力隊の進路としては意外に思われるかもしれませんが、案外多そうです。
地域おこし協力隊は任期中に結構色々なことの“お手伝い”をすることが多く、欠員など、タイミングが上手く合えばそのまま就職するなんてことがあるんですね。

❸は❶と❷のハイブリッドのイメージです。
私がこれに当てはまるのですが、既存のビジネスに参画するのですが、その規定路線をいくのではなく、既存のものを壊して変えていくんです。
そして成長させて新しいビジネスに変えて定着させていく。既存のものを新しくする。まさにアップデートです。

　地域おこし協力隊は、いずれかのやり方で挑戦していきます。
（中にはスローライフを送る為になった人もいそうです笑）
ここに、成長したい総合型地域スポーツクラブが絡むと面白いです。

　成長したい総合型地域スポーツクラブは何らかの課題を抱えていると思いますが、主な課題は以下のようなものと思われます。

○運営資金がない
○マネジメント人材がいない
○指導人材がいない

　ここにやる気と能力のある協力隊員が入ると、収入を作りたい協力隊は、クラブを成長させて、自らへの報酬を出せるだけにしていく。
クラブはそれにより経営が安定し、同時に経営を任せられる人材を得ることができます。
これを概ね3年でやる必然が協力隊員にはあるので、上手くいくも失敗するも、わりと短期間ではっきり結果を出せて、お互い判断がし易いです。
結構いいマッチングがここにはあるんですね。

地域おこし協力隊を活用する具体的なメリット

もっと具体的なメリットもあります。