クラブの名前について
どうも、上杉健太(@kenta_u2)です。”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブを広める活動をしています。これまで7年間長野県のクラブをマネジメントしてきて、現在は埼玉県富士見市で立ち上げにチャレンジしています。
今日は、クラブの名前について考えてみたいと思います。これは私の苦手分野ですので、何か答えを持っているというわけではまったくありません。
クラブの活動をスタートさせるにあたり、クラブ名は必要になるので、これは必ずやらなければならないことなんですね。
名前の役割
まず名前の役割について考えてみたいと思います。名前をつけなければならないのは、そこに重要な役割があるからですもんね。
【1.特定する】
名前の最も重要な役割は、『特定する』だと思います。要するに固有名詞としての働きですね。
例えば『人』だと、A君のことも、Bさんのことも、Cちゃんのことも含んでしまいます。これがいわゆる一般名詞というやつですよね。
クラブ名ということで言うと、私が目指すのは総合型地域スポーツクラブなので、クラブ名を『総合型地域スポーツクラブ』とつけてもいいのですが、それだと全国3400以上ある総合型地域スポーツクラブと区別がつきません。
(※いや、『総合型地域スポーツクラブ』というクラブ名はないと思う)
一方、『上杉健太』と言えば、全国で何人かしかいない人に特定されます。それこそ、総合型地域スポーツクラブの上杉健太と言えば、たぶん私一人に特定されるでしょうし、富士見市の上杉健太と言っても一人に特定されそうな気がします。
ただし、特定するだけなら、『ぬおはるぽ』などというただの文字の並びでもいいということになるのですが、普通は名前にそういうものは付けませんよね。『特定』は重要な役割ですが、それだけではかなり不十分です。
【2.意味付けする】
名前には意味付けという役割があるからですよね。『ぬおはるぽ』ではなんのこっちゃ分かりませんが、『スポーツクラブ』なら「スポーツをするクラブ」という意味が名前に加えられます。ただの記号としての名前ではなく、意味付けするというのも、名前の役割ですよね。
ここにさらに、『富士見』を加えて、『富士見スポーツクラブ』としたら、「富士見市でスポーツをするクラブ」という意味になりますよね。これは特定することにももちろん繋がります。
【3.メッセンジャー】
さらに欲をかくと、名前にはメッセンジャーとしての役割も持たせることができます。例えば、『富士見ムキムキスポーツクラブ』という名前からは、「富士見市民!筋肉ムキムキになるぞ!」というメッセージを感じとれますよね。『富士見よちよちスポーツクラブ』からは、「富士見の赤ちゃんの為のクラブですよ~」というメッセージが感じ取れると思います。
「ムキムキ」とか「よちよち」という要素はつまり、理念とかコンセプトとかにあたるものですよね。クラブが大切にしていることや目指していることを言い現わす言葉に変えて名前に入れ込む。そうすることで名前は、メッセンジャーとしての役割も果たしてくれるということですね。
【4.呼び名】
もう一つ役割があって、名前というのは『呼ばれるもの』でもあるということですよね。ここでは文字でしか伝えることができませんが、人の会話でクラブ名が登場する際には、音声として表れてきます。クラブ名は人から呼ばれるものなんですよね。音声記号とでもいえばいいのでしょうか。
そこで大事になってくるのが、『読み方』と『言いやすさ』、『省略の可能性』かなと思います。
<読み方>
読み方って大事ですよね。例えば『喬木』って読めますか?これは、『たかぎ』と呼びます。私の第二の故郷の村です。私も最初は読めませんでした(^^;)
喬木村の総合型地域スポーツクラブは最初、『喬木村総合型地域スポーツクラブ』という名前でした。それを『たかぎスポーツクラブ』に変更したのですが、その理由はほとんど、”言いやすさ”の為です。『喬木村総合型地域スポーツクラブ』は特定と意味付けの役割はしっかり果たしていましたが、それ以外の役割をほとんどさせていなかった。”名前がさぼっている状態”だったので、変えたんですよね。ただ短くして平仮名にしただけですが、かなり変わったと思います。そのおかげで、『たかスポ』という略称も生まれました。(※スポーツ新聞の名前みたいになって、そんな普及させませんでしたが笑)
<言いやすさ>
声に出すことを前提にすると、読めるということだけではなくて、言いやすさも重要ですよね。いわゆる語呂というやつでしょうか。そもそも長いと言いにくいし、同じような音が続くのも言いにくい。(※そうなのか?)
<省略の可能性>
名前が知られるようになって、日常会話に頻繁に登場するようになると、結構高い確率で人は名前を省略したくなります。うちの子は、『しゅうき』と『かずは』という名前なのですが、保育園などでは、『しゅう君』、『かずちゃん』というふうに、最後の『き』と『は』を省略されて呼ばれています。
省略して呼びたくなる名前にするというのも、大事な観点だということなのだと思います。『キムタク』とか大発明ですよね!
まとめ
ということでまとめると、クラブ名の役割としては以下のようなものが挙げられるのかなと思います。
・特定させる
=他の団体と分かりやすく区別する
・意味付けする
=何をするクラブか分かるようにする
・メッセンジャー
=クラブの大切にしていることを伝える
・呼び名
=声に出してたくさん呼んでもらう
富士見市で立ち上げるクラブ名に入れ込みたいと思っているのは、まずは『クラブ』。これは必須かなと思います。『クラブ』という言葉に含まれる、「みんなでやろうぜ」というメッセージは絶対に持たせたい。
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総合型地域スポーツクラブ研究所
総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…
総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5