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総合型地域スポーツクラブの会費のあれこれ

 大人になったらお金で悩むって分かっているだから、お金の勉強を子どもの頃からするべき。

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 今日は、『総合型地域スポーツクラブの会費のあれこれ』というテーマでお話したいと思います。総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている人の多くが悩む、「会費が上げられない・・・」という悩みがなぜ生まれるのか。そういうところに関するお話になるかと思います。

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 私はこれまで、2つのクラブのマネジメントに深く関わってきました。一つは長野県喬木村の総合型地域スポーツクラブである、『たかぎスポーツクラブ』。

 地域おこし協力隊として出身地の東京から移住して、約7年間クラブマネジャーとして働きました。

 2つ目は、現在代表を務めている埼玉県富士見市の『ふじみスポーツクラブ』です。

 ふじみスポーツクラブに関しては、まだ設立して半年も経っていない状況なので、まだまだこれから出てくる課題もたくさんあるわけですが、現時点でこの2クラブを比較して面白いことが分かっているので、今日はそれを共有したいと思います。

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2種類の会費

 まずは2つのクラブの会費単価を比較してみます。両クラブとも会費を2種類設定しています。1つはクラブ年会費。これはクラブに所属するのに必要な年間の費用です。たかぎスポーツクラブは年間5,000円。ふじみスポーツクラブは4,000円で設定されていますが、2021年度は設立記念として無料にしています。

 クラブ年会費は、年度当初にまとめて入る収入なので、クラブの資金繰りを助けてくれるお金です。年度途中で退会しても返金しないようにすることが多いと思いますが、そうすることで「1年間は続けよう」という気持ちを会員に持ってもらうことも期待できます。


 もう一つの会費が、活動会費です。クラブの管理費に充てられるクラブ年会費に対して、活動会費はそれぞれの活動(定期活動や教室など)に充てられる費用になります。例えばバドミントンの会員がクラブに支払う活動会費は、基本的にはバドミントンのシャトルや会場代、コーチ謝金などに使われるということですね。とはいえ、クラブの管理費の全てをクラブ年会費でまかなえるわけではないので、活動会費から事業費を引いた差額を管理費に充てているクラブがほとんどだと思います。

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入会と継続をコントロールするクラブ年会費(非課税にできる)

 ではここからそれぞれの会費の金額設定についてお話していきたいと思います。まずはクラブ年会費からです。

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総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5