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総合型地域スポーツクラブの運営組織の作り方『日向(ひなた)と日陰』

 総合型地域スポーツクラブ研究所、所長の上杉健太(@kenta_u2)です。総合型地域スポーツクラブのマネジメント、アドバイザー、講演・執筆活動、エンジョイスポーツ指導などをしています。2021年1月から埼玉県富士見市に引っ越してきて、総合型地域スポーツクラブの設立にチャレンジしています。

 昨日、総合型地域スポーツクラブマネジャーとしての師匠である『ふじみ野ふぁいぶるクラブ』の理事長・篠島さんと今後の諸々について打ち合わせをさせていただきました。

 そこで、本筋とはあまり関係ないところではあるのですが、組織づくりについて気が付いたことがあるので、今日はそれをテーマにお話したいと思います。総合型地域スポーツクラブの運営組織の作り方における『日向(ひなた)と日陰』とでも言えばいいでしょうか、人を集める時の方向性のお話です。

遠くへ行きたいなら組織でやる

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 アフリカのことわざにこういうものがあるそうです。

「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ、みんなで進め」

 これは本当にその通りだろうなと思います。一人でやった方が意思決定や行動が早く、短期的なゴールへの到達を考えるとその方がいい場合は多いですよね。シンガポールのように、新興国があえて独裁制を敷く(開発独裁国)のと似た考え方かもしれませんね。
 ところが一人で行けばその人が倒れれば助けてくれる人がいないし、トラブルが起きた際にそれを解決する策や資源が少なすぎて、遠くへ行ける可能性は低くなります。
 一方、みんなで行けば、意思決定に時間がかかったりと、一人に比べてスピードは落ちるかもしれないけど、その分多くの資源を持てるし、トラブルが起きても乗り越えて行ける可能性が高く、遠くへ行けます。

 総合型地域スポーツクラブは、生涯スポーツ社会を実現しようとする存在になろうとしているので、当然、『遠くへ行く』は大切にしなければなりません。

(※開発独裁国のように、クラブの立ち上げや初期段階においては『早く』を重視する時期はあるとは思いますが、そのあたりは次回書きたいと思います)

 それに、そもそも『クラブ』なので、当然『みんなで行く』を大切にすることが大前提ですよね。クラブは組織ですから。

 ここからが今回の気づきなのですが、最初に総合型地域スポーツクラブを組織しようとする場合に、そのやり方は大きく2つあるなと思ったんですね。それが、

①日向にいる人と組む
 ※既に地域スポーツ関係の重要なポジションにいる人
②日陰にいる人と組む
 ※今はまだ活躍の場が与えられていない人

 振り返って見て気づいたことで、今までは意識的にやっていませんでした。それぞれ考えてみたいと思います。

日向にいる人と組む方法

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 まず、『①日向にいる人と組む』について。日向にいる人とは、例えば行政関係者や協会や連盟など、既にその業界で活動をしていたり、権力を持っていたりする人のことです。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

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