見出し画像

テニスの魅力

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブの運営をしたり、アドバイザーをしたり、コーチをしたりしています。

 今日は、『テニスの魅力』についてお話したいと思います。というのも、私が総合型地域スポーツクラブを仕事としてこれまで続けて来ることができた理由として、「テニスを採用したから」は確実にあると思っていて、そういう意味でもテニスにはとても感謝しているし、価値を感じているんです。

 なので今日は改めて、テニスの魅力について確認しておきたいなと思うんですね。

テニスとの出会い

画像1

 私とテニスの出会いは中学校のレクリエーションスポーツサークルでした。中学時代、所属していた野球部が廃部となった後、私はこのレクリエーションスポーツサークルに入ったんですね。

(※『部』にもなっていないような小さな集団でした。今思えば、設立した体育の先生の先進性を感じる)

 その時にやった種目の一つがテニスでした。たぶん、少ない人数でできるし、それほど走らなくても成立するという意味でやったのでしょう。テニスは、母が趣味でやっていたので、何となく親近感は持っていたような気もします。

 そこで私はテニスの面白さを知り、高校で本格的に硬式テニス部に入ったんです。高校では部長も務め、都立高校の団体戦でベスト8になるくらいには頑張りました。

総合型地域スポーツクラブにテニスを持ち込んだ理由

画像2

 時間を一気に12年ほど進め、私は総合型地域スポーツクラブのマネジャーとなりました。長野県喬木村の『喬木村総合型地域スポーツクラブ』(当時)で。

 そのクラブは行政主導で立ち上がったクラブで、最初から10種目くらいの教室をそれぞれ月に2回ほど開催しているようなクラブでした。浅く、広くという印象。その瞬間の多世代は実現しているが、一人の人に着目した場合に、生涯スポーツをが実現できるクラブにはなれていないし、そこを目指せてもいないなと、私は感じました。

 そこで私がすぐにやったことは、「クラブの軸を作ること」でした。それがテニスです。

 なぜテニスを採用したか。それは、小中学校に隣接したグラウンドにナイター付きのオムニコートが4面あり、その稼働率がとても低かったからです。「これは、指導者がいればテニスを始める人はいるだろうし、そうなれば広がりはかなり作れるんじゃないか」そう思ったんですね。

 高校時代、特に顧問が指導をしてくれるわけでもなかったので、部長である私やキャプテンが練習メニューを作り、部の指導にあたっていました。大学時代には体育の家庭教師もやっていましたし、フットサルクラブでリーダーも務めていましたので、指導には慣れていました。好きでもありました。

 改めてテニスの指導を我流で学び、私が指導者となってテニス部門を立ち上げたんです。きっかけは、完全に『環境』でした。ニーズを確認したわけでも、「テニスを普及させたい」という強烈な意思があったわけでもなく、環境的に見て、喬木村総合型地域スポーツクラブのチャンスはテニスコートにあると思ったんです。

 それに、生涯スポーツを実現するのにテニスはとても合っていました。高齢者になってもできることは、多くの人が証明してくれていましたから。

5つのテニスの魅力

画像3

 テニスはすぐにクラブの軸に成長しました。下は年中さん、上は80代までが所属する部門になり、会員数や会費収入などの面でクラブを支える柱となったのです。そんな風に続けてきたからこそ気づいたテニスの魅力がたくさんあります。
 一つ目はこれです。

テニスの魅力①:生涯続けられる

 スポーツの中には多くの運動量を求められる種目もたくさんありますが、テニスの場合は、自分なりに走る量をコントロールできます。ラリーを続けることを目的化すれば、それほど体力を必要としないテニスができたりするわけです。だから高齢者になってもできるんですね。

 生涯スポーツ社会の実現を目指す総合型地域スポーツクラブにとって、テニスはとても魅力のあるスポーツなんです。

テニスの魅力②:非接触

 私が7年間テニスの指導をしてきて思うのは、テニスを選ぶ子は体育などが得意な子ではない場合も多いということです。テニスもスポーツですから、体育が得意な子が多く集まってくる可能性が高そうなのに、そんなことはない。(これはクラブのコンセプトにもよります)

 誤解を恐れずに言うと、テニスは運動が苦手な人に安心感を与えることができるスポーツなのだと思います。その大きな要因が非接触かなと。

 ネットを挟んでプレーするから相手とぶつかる心配がないし、しかもボールを道具で打つということで、痛さもない。衝撃による痛みというのは、多くのスポーツに付きまとうものですが、テニスにはそれがほとんどないということです。これは、痛みや激しい運動が苦手という人にはとても安心する材料ですよね。

 さらに新型コロナウイルスの感染症が広がった世界では、この『非接触』の価値はさらに高まっているでしょう。

テニスの魅力③:少ない人数でもプレーできる

 次に挙げたい魅力が、少ない人数でもプレーできるということです。人口減少社会に入った日本では、多くのスポーツチームがメンバー不足で潰れていっています。

 しかしテニスの場合、自分と相手の2人さえいればプレーができてしまうんです。「今日はゲームができるだけの人数が集まるかな」と心配する必要がほとんどなく、運営が安定します。これは確実にテニスの魅力です。

テニスの魅力④:たくさんの能力を獲得できる

画像4

 テニスは、世界で3番目に難しいスポーツだという話を聞いたことがあります。確か一位・二位はヨットとかカヌーとか自然を相手にするスポーツだったと思います。それらを除けば、テニスは一番難しいということだったような気がします。
 まぁ難しいランキングは置いておいたとしても、テニスの難しさは私がよく知っています。運動には自信があった私が、最初にテニスをやった時はほとんどコートに打ち返すことができませんでしたから。

(※特に私は野球上がりだったので、上に打ち上げてしまう”ホームラン”を連発してしまっていました)

 そんな難しいテニスだからこそ、獲得できる能力がたくさんあります。用具(ラケット)の操作能力、様々なスイング(フォアハンドストローク、バックハンドストローク、フォアハンドボレー、バックハンドボレー、スマッシュ、バックスマッシュ、サーブ、ドライブ、スライス、ドロップショット・・・)による体の使い方(操作能力)、ボールに合わせるリズム能力、相手の打ったボールに反応する能力、コート内を細かくダッシュする瞬発力・敏捷性、ボールや相手と自分の位置を把握する定位能力、ボールとコートとネットと相手の位置を把握して打つ場所を判断する認知能力、などなど。

 難しいスポーツだからこそ指導者が重要になるスポーツでもありますが、ゆっくりステップを踏んで成長を目指すことで、運動が苦手な人でも楽しめるんです。ゆっくり生涯をかけて追究できるスポーツでもあるということですね。

テニスの魅力⑤:迷惑をかけない

 最後にこれを挙げておきたいと思います。テニスは、比較的誰かに迷惑をかけないで済むスポーツです。

 スポーツは、時に誰かに迷惑をかけてしまうものです。自分のミスによってチームが負けてしまうとか。これを迷惑だと感じるかどうかは置いておいて、ある人にとってはそのプレッシャーはとても耐えられるものではないんですね。そんなものに耐えるくらいならスポーツはやらないと考える人はたくさんいるんです。

 その点テニスは、基本的には個人プレーなので、自分がいくらミスをしようが誰かに迷惑がかかることがないんです。下手でも、それを気にすることなく楽しめるということですね。

 いや、厳密には、ミスをあまりにも連発したら一緒にやっている人に迷惑がかかるみたいなことはありますし、ダブルスにおいてはチームですから、多少のプレッシャーはあるわけですが、それでも比較的、他人に迷惑をかけることが少ないスポーツだということですね。これもスポーツの普及においてはとても大事な視点だと思っています。


 テニスというスポーツが、運動が苦手な人にとっても、さらにはずっと続けていくスポーツとしても素晴らしい魅力があることが伝わったでしょうか。他にもまだまだ魅力はあるわけですが、今日はこれくらいにしておきます!

 くれぐれも言っておきますが、私はスポーツの中で特別にテニスが素晴らしいと思っているわけではありません。私はほとんどすべてのスポーツが好きで、素晴らしいと思っています。ただ、縁があってテニスに接している時間がこの7年間くらいはとても長いので、テニスの魅力についてはよく分かっているということです。特に総合型地域スポーツクラブ目線での魅力については。

 なのでここでは、他のスポーツよりも魅力があるということが言いたいわけではないので、誤解のないようにお願いします!


 というわけで今回は、『テニスの魅力』というテーマでお話しました。「私なんかどのスポーツも好きになれない」と思っている人が、テニスでスポーツの魅力に出会えるといいなと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!


(ふじみスポーツクラブにもテニスのクラスがあるので、よかったら覗いてみてください!)


ここから先は

0字
総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5