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【日誌】J2 36th ザスパクサツ群馬vs松本山雅FC

2021/10/30
4戦勝利なし、2連敗で迎えたJ2残留をかけた”裏天王山”。
今週の練習では名波監督就任後初の紅白戦を行い、選手のモチベーションが高まっての週末。
500席用意されたアウェイ席完売という中でサポーターからも、名波監督の会見からも決意を感じる試合前となりました。

試合の方は、序盤強度を持ったプレスで群馬を苦しめました。
前線の鈴木、伊藤、河合が群馬DF陣に圧をかけ、機を逃すまいと今節スタメンを勝ち取った小手川、安東のボランチがボール奪取を試みる。
「今日はいいかも」と思える入り。

しかし、その時間は長くは続かず。
30′に自陣ペナルティエリア内で相手を相手を倒してしまいPK献上。
これを大前選手に決められて先制点を許します。

同時にボールを持ったら相手の背後へという意識はいつもより持っていたようには感じましたが、蹴るボールの精度、動き出しのタイミングが合わずボールの回収ポイントにされてしまう。

後半は鈴木に替え、怪我明けのセルジーニョを投入。
ビルドアップの際に、セルジーニョと河合が低い位置まで降りて持ち上がり、潤滑油として違いを作りつつありました。
しかし、時間が進むにつれて近場のパスが乱れ始め、前に行こうにもフルアクセルを踏めないことが悪目立ち。

相手GKのナイスセーブもあり、1-0で試合終了。
22位相模原が勝利し、最下位となりました。

感想

直近3試合では1得点 6失点。
こういう展開になると5-4-1でドン引き、或いはフレッシュな若手を使いつつ攻撃に全振りする0or100なフットボールをサポーターが提唱しがちです。
しかし、今の選手全体のバランスやモチベーションを含め考えてみると。
5-4-1で左右に永遠と振られ続けるストレスへの耐性、自陣深い位置から機を見て何度もスプリントするモチベーション、物理的に後ろ向きだけど前向きなメンタルを持つ、一時のアトレティコのようなリバウンドメンタリティがあるようには思えない。
名波監督の兄貴分な性格上、この責任が圧し掛かる場で多くの若手を使い、大敗を喫したのなら少なからず批判の矛先は選手に向かうので守りたい。
色々な思考が重なり、今のチーム全体でベストではないけど、現有戦力では最大値な方向に舵を切っているように思えます。(思えます)

名波監督を擁護する訳ではないが、選手に責任が集中しないようにマネジメントしながらやっているのが、今回の星選手の交代にも表れている気がします。
それじゃプロとして甘いかもしれないけど、付け焼刃で出来ることは限られている。今は会社でいうプレゼン直前。ここまでプロジェクトが人材的に安定しない中で進めてきた積み上げの無いものなのだから今更テクニカルなことは無駄に近い。
せめて気持ちだけは前を向いてミッドウィークの町田戦に挑んで欲しいと思いました。


サポーターとして

深刻な状況ながら少し楽しんでしまっている自分もいます。
「リバウンドメンタリティ」に近いものがあって、しりたげられる程、テクニカルに相手を上回ってやろうと努力してきました。
現在では、サポーターとしてサッカーという競技、エンタメ・スポーツビジネスを学んで、内部の何がいけないか具体的に理解したいと色んな所に投資しています。
今、現状に嘆くだけで何もせずにいたら「バカの壁」の前にいるだけ。
知り得ない世界に対して、手触りだけで文句を言うのは簡単。
自分は「サポーター」という生業について、もっと高尚であってもいいと思っています。「趣味の範囲だから」と言ってくる人もいるが、それじゃつまらない。「バカの壁」を手に血を滲ませながら登ることが自分のサポーターとしての美学というか。
画面の前で一喜一憂してアルコールで気分を紛らわすのもいいけど、もっとフットボールに付随する現実を調べてみるのもいい。
現実社会で役には立たないかもしれないけど、知ってみるのも、きっといい。
そんな気がして色々学んでいます。

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