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危機に涎を垂らし、感情曲線を創造し、バカな戦略を描く

本日、12月5日で2021年J2リーグも終わり。
前節 相模原戦でJ3降格が決まってしまったので消化試合に近い位置付けになります。降格が決まってから1週間。個人的に気分のムラみたいなものが激しくて絶頂期もあれば、寝起きなどは絶不調でした。
そんな中でやたら音楽も聴いていて、SUPER BEAVERは刺さるなぁと。

今僕らに必要なのは想う気持ち 想像力
アイラヴユーが歌いたい愛している 愛している
信じ続けるしかないじゃないか 愛し続けるしかないじゃないか
身に覚えのある失敗をどうして指差せる?
僕は迷う 僕は悩む だけど逃げたくないし
自分を棚に上げたくはないし
疲れるなあ 虚しいなあ
それでも誰かのせいにしたく無いんだ
カッコ悪いから
人としてかっこよく生きていたいじゃないか

改めて音楽は偉大であり、いざとなった時の感情論って大事だと思うような一週間でした。そんなこんなで、いつも通りのモチベーションになり試合を待つ現在に至ります。

クラブをマクロで見ても、ミクロで見ても現在の状況は明らかに落ち目であり、シーズンチケット継続の離脱率や選手の残留などクラブを取り巻くあらゆる事柄がネガティブ方向に働きます。人間は環境次第で良くも悪くも変わる生き物なので、クラブの調子が悪く、シナジーが密接に結びついていればいる程ネガティブな方向へ引っ張られてしまいます。
サッカーはスポーツであり、エンターテインメントの一種。それでも人を笑顔にさせなければいけないという使命があります。スタンドを彩る僕ら”サポーター”においても試合を作る演出家、或いは役者の1人でありバッドエンドをハッピーエンドにするための手段を取らなければ益々ネガティブな方向に進み、自ら首を締める結果に繋がります。満員のアルウィン、J3優勝、J2昇格を夢見るのであれば、この最悪な状況の中で自分に何ができるか涎を垂らしながらエンターテインメントを追求していかないといけないと思っています。

多くの男子が通ってきたであろう週刊少年ジャンプ系の漫画。
僕は「NARUTO」や「テニスの王子様」を読んで、頭脳派なシカマルや秀才 不二周助に憧れを抱きました。
ジャンプ系漫画のあるあるとして感情曲線が非常にハッキリしています。例えば、NARUTOで言えば主人公のナルトは落ちこぼれだったけど最終的には火影になれたり、テニスの王子様でいえば主人公の天才 越前リョーマはダブルスが下手だったり、シングルスで手塚国光部長に負けています。主人公に絶頂時と絶不調時があるから漫画は面白くなり、少年の心をかき立てます。
そんなの漫画の世界の話だろうと言われるかもしれません。しかし、楠木建さんが書かれた「ストーリーとしての競争戦略」の中では「誰かに話したくなるストーリーこそが最強の戦力だ」と言われています。

反町体制では「優れた戦略」を実行してきたように思えます。しかし、それは新たな人を巻き込んでいくという戦略において、ストーリーを話した時に落ち度がないので共感性に欠けます。要するに人が他人の話に惹き付けられるのは非合理な部分が含まれているか否かだということです。
世間的に見ればJ2残留出来ていた方が合理的戦略でした。しかし、その戦略は誰もが思い付く多数派なものであり、競争・競争・競争に巻き込まれてしまいます。
では逆に非合理的戦略の例を説明していくとスターバックスがあげられます。
スターバックスではフランチャイズ制は導入しておらず、街にある全ての店舗が直営店です。商売をするうえで、直営化にすると出店スピードは遅いし、それ故地域の市場を先に競合に抑えられてしまう可能性を大いに含みます。しかし結果はどうかと言えば周知の事実で、競合他社より3倍近い値段のするコーヒーを出そうとスタバならではの「安らげる時間・場所」を創出しサードプレイスを提供することでシェアを確立しています。このストーリーって滅茶苦茶誰かに話したくなるじゃないですか?これこそが最高の戦略です。

で、山雅にこの考えを移していくとJ3降格は一見愚かで、馬鹿な戦略を取ってしまったと言えます。しかし、今こそが誰も類を見ない戦略を取れるチャンスだとも言えます。J3降格したのにも関わらず危機感を一切見せず、圧倒的テンションでスタジアムをハックしたり、狂気的な当事者意識を持ちクラブの活動に捌ききれない程の人数が押し寄せたり。
都会クラブの様に天才や賢者がいないからこそ、多くの人の集合知で不可逆的創造を起こすことで未知なるストーリーが生まれる。自分が関わった落ち目の時の熱を持ったストーリーは思わず誰かに話したくなる。
それが伝播し、ストーリー戦略になっていくのだと思いました。

あっさり終わろうと思っていたけど毎回話が長くなる、、、。そして、微妙に説明が雑、、、。また詳しく書きます。
とりあえず、J2ラストゲーム楽しみましょう!

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