個人で働く人が“悪い大人”に騙されないようにする自衛Tips
僕は学生時代に起業したのですが、想像もしなかった様々な苦労がありました。
そんな中でも、友人たちと話していて特に共感したのは、意欲的に新しいことに挑戦する若者を騙そうとする大人が思ったよりも多いこと。
特に、駆け出しの起業家や独立したてのフリーランスは、ちょっと怪しいとは感じていても、仕事や契約を取るために話を進めてしまった…なんてケースもあります。
今回は、そんな悪意を持った大人に騙されないように、個人で働く人が気をつけたいことを話します。
①メディアなどで表に出ている人かどうかチェックする
まずは、シンプルだけど大事なこと! 初対面の人から仕事を頼まれたり、今まで関わりのなかった個人と新しく契約を結ぶときには、相手がメディアなどで「表に出ている人かどうか」を確認するようにしましょう。
悪い大人たちは、「〇〇の仕事に携わった」「こんな案件を紹介できる」など自分を大きく見せ、甘い誘いをしてきます。
そんなとき、相手がそもそも社会的に信頼がある人なのか、どのくらいの影響力がある人なのかなど、信頼性を調べるのにメディアへの出演実績が役立ちます。
もしも、表に出ていない人なのであれば、そこにはなにか理由があるはず。もちろん、メディアに出たくない性格の人や、秘密保持の関係で出られないという人もいるかもしれません。しかし単に後ろめたさがあって顔を出したくないという人も多いです。
ちょっとでも怪しいと思った相手はすぐに名前を検索してみて、その人のクレジットが載っているサイトや記事を探しましょう。
共通の知人がいればどんな人か裏ドリしましょう。
検索してもメディアやSNSなどでまったく名前が出てこない、出てきたとしても個人のSNSアカウントのみなど、相手の実績を証明する材料がないという場合は警戒したほうがいいかもしれません。
②契約書は、一度持ち帰ってよく読み込む
仕事をするうえで、特に気をつけなくてはいけないのが、契約書にサインする場面です。
契約書には法的な力があるため、もしも明らかに不当な契約内容が書かれていたとしても、気が付かずにサインしてしまえば、取り消したり新たに契約をしなおすのも難しくなってしまいます。
実際に僕のまわりでも、事務所や取引先と不当な契約を交わしてしまい、最終的に泣き寝入りするしかなくなってしまったインフルエンサーやフリーランスを何十人も見てきました。
契約書に詳しい人もそうでない人も、契約を交わす場面になったときは、その場で判断せず、まずは持ち帰って内容をよく読み込んでからサインするようにしてください。
ちなみに、「内容を確認したいので持ち帰りたい」と言ったときに、「この場でサインしてください」などと急かされる場合は、相手になにか後ろめたい事情があることが多いので注意が必要です。(怖すぎ)
持ち帰ってみても自分では判断できないという場合は、まわりの信頼できる大人に見てもらったり、各項目をネットで細かく調べて内容に関する不明点をなくし、完全に理解したうえでサインすること!
特に、仕事内容は明確化しておきましょう。納品物があるときは、「○回まで修正対応する」など、修正回数の規約を設けておくなど、稼働とそこに発生する報酬についてあらかじめ決めておくと、その後のトラブルを防げます。
③「プロジェクトの担当者の名前」を覚えてるかどうか確認する
これは、仕事の実績に関するウソを見抜くための方法です。
ビジネスセミナーや異業種交流会など、仕事に関連する集まりに行った際、自分の今までの実績を自己紹介代わりに話す機会があると思います。そんなときに、明らかにウソの実績や誇張したエピソードを話す人に出会ったことはありませんか?
(ちなみに僕は嘘つきが嫌いです)
「自分はこんな仕事をしてきたんだ!」と大手ブランドとの取引実績を話していたのに、本当はそんな仕事はしていなかった、あるいは、していたとしてもほんのアルバイト程度で手伝っただけ、なんて人がなかには混じっています。
そういった信頼できない人とできる人を見分けたいときには、「携わったプロジェクトの担当者は、どなたでしたか?」と聞いてみてください。
もしも相手が担当者の名前を答えられなければ、ウソをついている可能性が高いと思います。一度大きな仕事で関わっている担当者名を覚えていないというのは考えにくいですし、もしも本当に覚えていなかったとしたら、そもそもいい仕事ができない人の場合が多いです。
「もしかしたら、その担当者の方、知り合いかもしれない!お名前なんでしたっけ?」と聞くと、会話のなかで自然に聞き出せるのでオススメです。
(ここだけの話、ウェイウェイらんど!を作ったって人に会ったことあるんよね。まじびびった
トラブル回避も、仕事のうち!
フリーランスとして仕事を受けたり、個人で副業をする際は自由に働ける反面、自分の身は自分で守らなければなりません。
「せっかく仕事をくれるのに、相手を疑うような行動をするのは申し訳ない!」と思われる方もいるかもしれませんが、僕は働くうえで発生しそうなトラブルを未然に防ぐのも大切な仕事の一つだと思っています。
トラブルの解決は、場合によっては普段の業務より精神的にも時間的にもコストがかかることが多いので、できるかぎり避けていきたいところ。
気がついたときにはもう遅いなんて事態にならないよう、ぜひ実践してみてください。