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両親に甘えられなかったお陰

オッス!ワシ「健斗」っちゅんだけど...。


今回は、両親に甘えられなかったお陰で気が付けたことを話す。


みなさんの中にも、家庭の事情で親に甘えられなくて、寂しい想いをした人がいるはず。


幼少期なんかは特に親に甘えられる時期。



ここでしっかり甘えられた人は、気持ちを素直に伝えられる様になりやすい気がする。



嬉しい、楽しい、哀しい、腹立たしい...。



考えてることが相手に伝わるから、相手からしてもコミュニケーションが取りやすい。


ただ、そこを逃すことで歳を重ねた時に、気持ちを伝えられなくなる可能性が高くなる。



その影響で、周りとの関係を上手く築けなかったりする。



それに人に頼ることができなくて、一人で抱え込んでしまうことにもなりかねない。



そんな土台が固まってない3歳の時に、親に甘えたい気持ちを抑えて、逆に親に甘えてもらおうっていうふうに決めた。



できることならそうはしたくなかったけど、するしかないって判断した理由がある。



なんでそうなったか、当時の状況だったり気持ちを話していく。

両親に甘えてもらおうと決めた理由

父さんと母さんの喧嘩

家庭環境に難がある家族ってだいたいこれ当てはまると想う。



親同士のケンカが多いってこと。



うちの場合は、毎日些細なことでも何かにつけて言い合いをしたり、いがみ合うような感じ。



両親が不仲にみえることで、子供がどれだけ不安を抱えることになるか。



穏やかじゃないからこそ、足りない頭であってもなんとか2人をつなぐことはできないか、っていうふうに考えた。


でも、3歳の自分にできることなんてほとんどない。


会社で働いてたこともないし、学校にも通ってないし、衣食住を整えてもらって、ようやく暮らせる幼い子供。



せいぜい父さんと母さんの言い分を、理解も追いつかないままとりあえず理解するっていうくらい。



人生経験があまりにもなさすぎるせいで、相談に乗れないのがめちゃめちゃ苦しかった。

感情のままに振る舞う父さん

幼少期が、父さんの仕事の忙しさのピークだったんじゃないかと想う。



朝目が覚めたらもう仕事に向かっていて、夜寝てから帰宅するっていう状態。



休みの日もお金のこと、仕事のことで頭がいっぱいなせいかあんまり話せた記憶もない。


生活する中で一番神経を研ぎ澄ませるのは、父さんの気がふれないように無難な振る舞いをするってこと。



家事をしたりご飯の時、父さんの仕事帰り...シチュエーションはいろいろある。



なんでそこに対して怒鳴るんだろうとか、なんでそういう言い方になるんだろう...。



ちょっと目の付けどころが変わってて不思議だった。



もちろん、父さんだけが悪いわけじゃなくて、自分だって原因はある。



ただ、いつどのタイミングで父さんの地雷を踏むか全く分からない。



その緊張感で呼吸が浅くなったり、体がこわばって気が抜けない状態が続いた。



ただ、接する機会が少なかったからこそ、まだバランスをとれたのが幸い。



そんな中でも、できるだけ楽しく触れ合いたかった。



様子をみながらふざけて笑わせようとしたり、話を聴いて父さんの機嫌をとろうとしてみる。



結構気を遣ってたから、仕事だったり他の予定で父さんが自宅にいない時は至福の一時。



身体の力が抜けていくあの感覚を忘れられない。

いつも慰めて欲しがる母さん

父さんがいない時に一緒に遊んでくれたり、苦しくなった時にいつも慰めてくれてた母さん。



それも3歳の頃から様子が変わってきて、母さんを慰めてあげる頻度が多くなった。



内容は、だいたい父さんに対するグチだったり文句。


いつも寄り添ってくれてた母さんが、つらそうなのをみると、自分が守ってあげなきゃダメなんだっていう使命感に駆られた。



そのうち段々エスカレートして、話のジャンルもボリュームをどんどん増えてくる。



母さんの実家でもめた話、職場の同僚に言われたこと、兄弟の困ったところ、友達と喧嘩した話...。



事ある毎に慰める始末。


なんか、かかりつけ医とかカウンセラーみたいな役回り。



甘えたいなんてとても言えなかった。



話を聴いた分せめて、自分の足で立つ努力をしてほしかったのが本音。



こっちだって学校や職場、プライベートまで悩みが絶えない中きつかった。



癒されるからって甘え過ぎないで、ある程度の線引きするのが礼儀。

3つ下の妹と6つ下の弟

5人家族3人兄弟の長男として生まれた。



一番上の子っていうのもあって、妹と弟を守れるくらい強いお兄ちゃんにならないといけない。



そんな風に謎の責任感があった。



泣いてたらもちろん励ましてあげたいし、上手くいかないことがあるんだったら、足りない頭でもなんとかしてあげたい。



父さんと母さんはもう自分のことで精一杯な状況。



だけど、妹と弟の面倒までみないといけない大変さがある。


本当は甘えたかったけど、兄弟の中で一番構ってくれなくてもいいから、せめて寂しい気持ちだけでも理解してほしかった。



ただ、逆張りでここを踏ん張れたら頼れるお兄ちゃんとして認められるかも...。



それも悪くないなっていう気もしてた。



どうしてもつらい時は、父さんの洋服ダンスの中でこっそり泣いて気分を紛らわす。

「"こんなはずじゃなかった...。"」両親の葛藤

一方で父さんと母さんも、相当いろんなことに気を回して、目の前のことをこなすだけで手一杯だったのは気付いてた。



だからこそ、こんな葛藤があったんじゃないかっていうのを話す。

生活費を稼ぐため泥臭く働く父さん

愛情の伝え方が下手で、考えていることもあんまり教えてくれない父さん。


目にみえる部分で判断すると、家族を翻弄するような暴君。



頑張ってるのは間違いないけど、頑張り方を間違えてる上に伝わってないのが哀しい。


家族の輪が乱れるほとんどの要因は、父さんとの関係がうまくいかないことで起きてる。



せめて建設的な会話ができればまだ希望はある。



殻に閉じこもってしまうから、言葉を交わすのがどうしても難しい。



関係を築くことができない。



そんな中でも、自分だけは父さんの味方でいたかった。


これがもし、自分じゃなかったら父さんは相当憎まれててもおかしくない。



父さんなりに愛してくれてるのはなんとなく察してた。



本当はもっとあったかい家庭を築きたかっただろうし、感情的にふるまうことだってしたくなかったはず。



お金も仕事もほぼない様な状態で、身内の反対を押し切って結婚、式では相当悲しまれた。


仕事は思うように軌道に乗らない。



子供を3人作ってしまった。



睡眠時間は3、4時間確保できたら上出来。



ハードな生活の繰り返しを数年してたらしい。



家族の明日のご飯を用意できるかどうかの不安と闘い、子供の面倒どころか自分のことさえ危うい状況。



母さんとは、もめにもめて「"こんな苦しい生活がイヤだ!"」って、離婚の提案をされる。



子供がいるからとなんとか説得。



お小遣いはもちろんなくて、子供を遊ばせるお金もない。



考えた結果、車で公園をはしごして遊ばせる。



無邪気に遊んでくれる子供達をみて余計つらくなったって言ってた。



クリスマスにプレゼントを用意できないかもしれないということで、子供に謝ろうと決めてた。



そんなタイミングでたまたま仕事が入って、用意できたプレゼント。



なんとか生活を保ってはいるものの、このままだと家族の思い出が作れない焦り。


背水の陣で、青函トンネル内にあったドラえもん海底ワールドの日帰り旅行を計画。



身内の反対を押し切ってまで結婚した責任感。



家族を守れないかもしれないこわさ。



板挟みになって重圧に耐えるだけで精一杯だったと想う。



耐えかねてじいちゃんに相談しに行ったら、色んな想いのこもった「"がんばれ!"」の一言で、なんとか踏ん張ったことを話してた。


いろいろ葛藤しながらもなんとか耐えてきてくれた父さん。



勢いで結婚して子供3人作ると、どうなるのかっていうのを身をもって味わったんじゃないかと想う。

拠り所がなくて心が折れた母さん

一方で、背骨が抜きとられたみたいに心が落ちた母さん。



なんとかしたかっただろうけど、想像以上にダメージを食らってできることがなかったんだろうと想う。



きっと結婚する前は父さんとの関係も良好。


喜びにあふれた結婚生活を期待したはず。


実際に生活してみると、父さんは仕事に付きっきりで話し合いができない。



仮にその場を設けられたとしても、父さんが現実を受け止められなくて、建設的な会話ができない。



その影響で受け答えがだいぶズレる。



すぐ感情的になるもんだから、関係を築くことが難しい。



距離をとらざるを得ない状況で積んでるって話。



せっかく貯めておいた貯金も、生活費として消えて心の余裕がなくなる。


そんな中でも、子供3人の面倒をみながら家事も並行。



家事でお金を稼げたらどれだけマシな話かわからない。



そんな日々の繰り返しで心が折れてしまう気持ちもなんとなく理解できる。



その中で癒しがあればすぐにでも飛びつきたくなるはず。


父さんに対して切り出した離婚の話も、子どもがいるっていう理由でなんとか耐えてくれた。



その気持ちは尊重したい。

子供に安心して甘えてもらえるために

勢いで結婚して、わざわざ苦労を背負うことになった。


衣食住を整えてくれたことへの労いと感謝の気持ちは忘れたくない。



もちろん突っ込みどころはたくさんあるんだけど、家族バラバラにならなかっただけマシ。


このつらさを体験して肌感覚に落とし込めたのはすごく価値あること。


だけど、父さんと母さんがこんな重荷を背負うくらいなら、自分は産まれない方が良かったんじゃないかなって責めることもあった。



家族全員を巻き込んだこのつらさが、すべて自分の苦しみとしてのしかかるほうがまだマシな気がした。



もちろん起きてしまったことに対して、父さんと母さんを責める気はない。



ただ、こんなことは二度と起こしたくないから、自分がこれから結婚した先でどうしたらたのしめるか考えた。



その上で、2つの「じりつ」が必要になる。

自立

ひとつが自分の足で立つ方の自立。



主に経済面のことで、収入を得る土台作り。



例えば会社員として、毎月の給料と新NISAの投資で地道に暮らす選択。



起業しフリーランスになって、自由と責任のバランスをとりながらやりたいことを選択。



お店を運営、経営者として社員の指導や教育に携わる選択。



お金に困らなそうな人をみつけて、紐にしてもらう選択。



考え出したらいろんな方法が出てくる。



どれが良くてどれが悪いなんてことはない。



合う環境で能力を活かして貢献できることが一番。



ここに近づける手間と時間はどうしてもかかるのは間違いない。



ただ、そこまでしないと安心できない。



お金を得る環境次第でとる選択も心の状態も全然変わる。



若いうちは遊んどけなんて言われることももちろんあるけど、自分はそうは想わない。



体が動かなくなってからじゃ何もかもが遅い。


若いうちに負担になること、面倒くさいこととしっかり向き合って、土台を盤石なものにする。

自律

そして、もう一つの自分を律する方の自立。



これは主に内面で、自分で自分の機嫌をとろうと努力すること。



分かりやすく言うと、感情的になった時の起伏の激しさを、いかに穏やかにできるかということ。



誤解されたくないのが、自分だけで機嫌をとろうとしなくていいってこと。



「"こんなことで悩んでるんだけど、やってくんな〜い?"」みたいに丸投げして、自分の課題を人に背負わせるのをやめる。


「"こんなことで悩んでるんだけど、どうしたらいいと想う?"」みたいに自分の課題を主体的に乗り越えるために、どんな方法があるのかアドバイスをもらうくらいの姿勢でいること。



世間的には自分で自分の機嫌をとるより、誰かにとってもらうことが当たり前な風潮がある。



むしろ自分でとろうとする人の方が変わり者扱いされるかもしれない。



それだけ厳しいことを目指している証拠かもしれない。



人に機嫌をとってもらうということは、それだけ相手の体力と気力を消耗させるってこと。



ここが分からない人は、優しくしてくれる人がいつも優しいって勘違いする。


何かあった都度甘えてくるし、エスカレートして依存に変わる可能性がある。



これがどれだけ相手の負担になるか知らないといけない。



ただでさえ増税して、一定の生活を送るだけでもハードルが高い。



自分の機嫌をとりながら人の重荷まで背負ったら、いつ身体と心が壊れるか分からない。


この2つの「じりつ」を達成してから、結婚を想い切り楽しむことにする。

両親に甘えてもらおうと決めたお陰

ここまでは、両親への葛藤する気持ちを話してきた。



やり場のない気持ちに苦しんだものの、この出来事が起きたからこそ「よかった」こともある。



これからいくつか話していく。


発想の転換のヒントになると嬉しい。

3歳から地に足がついた

2歳までの自分は、とにかく目に入るものすべてが新鮮かつ刺激的で、好奇心を爆発させてはしゃぎ回ってた気がする。



予定では、3歳はまだイヤイヤ期で親を翻弄している年頃だったはず。



もし、このまま育ってたらどうなってんだろうなっていう興味もある。



3歳の時の記憶はいろいろ残ってるけど「自分が家族を守るんだ!」みたいなニュアンスのことを想ってた気がする。



ただ、確実に言えることは、この経験がなかったら、今の自分と比べて人格の成長はしてない。


もっと現実をみれるようになるのは数年後の話。



打たれ弱い軟弱者だったかもしれない。



逃げ場がないお陰で、地に足のついた考え方をできるようになれた。



今だからこう想えるけど、3歳から18歳まで実家で暮らしてた自分に、こんなことを話したら、ボコボコにぶん殴られると想う。

家族マネジメント

うちの家族5人とも個性が全然違って、相容れない状況が多かった。



何かと話を聴いてなだめる役回り。



いわゆる喧嘩の仲裁役。



お互いの気持ちを汲み取りながら、不公平のないように場を収めるのは得意だった。



人のいいところによく気がつくし、それをどう生かしたらいいのかまで見極めて教えてあげたる。


これまでを振り返ってみても、場の空気を取り持つのが得意だった。



そう考えたときに、この家族が最初の練習場所になってくれたとも言える。

両親の期待の先読み

子どもの喜びの一つに、両親から褒められるっていうのがあると想う。



子供だから役に立ちたいと想うだろうし、役に立てたらすごく嬉しい。


もっと褒めてほしくていつも以上に張り切ったり、無理しちゃうこともある。



そうすることで、家族の一員として認められたような感覚が湧いてくる。



まあ、もちろん人にもよるけど...。



自分はまさにそのパターンで、家族全員が穏やかに暮らすことを願ってたからこそ、多少苦しくてもなんとかしたいなと想ってた。



当然視野も広くなる。


感覚が鋭いせいで、頼まれる前になんとなく察して手伝うなんてこともよくあった。



親子の立場が逆転するぐらい頼られちゃうのはちょっとまずいけど、それぐらい答えられちゃってたっていうのはある。



今でこそ、人の期待に応える恐ろしさがわかるからしようなんて想わない。



ただ、場の空気を読んだり求められていることを察して迅速に対応できるのは、自信を持つべき特徴。



あとは、どんな場面で生かすか。

まとめ

ここまでみてくれてありがとう!



今回は、両親に甘えられなかったお陰で気が付けたことを話した。



自分の殻に閉じこもって、建設的な会話ができない父さん。



心が折れて慰めてあげないといけない母さん。



かなり気をもんだし、憎めるなら憎みたかった。



けど、そうしなかったのは単純にバカで、悪気がないこと知ってたから。



DVの方がまだよかったって想うこともあった。



25年葛藤してきたけど、この体験がくれた経験値は計り知れない。



それに、こんなつらい想いをしたか世間に注意喚起ができる。



父さんと母さんに感謝。



あと、耐えてきてくれた自分にも感謝。


この話が、何かの気付きに繋がったり、じりつへの転機になると嬉しい!



バイバイ...みんな!

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