神経症人は、人間の本質の心を大量に持つ-人間とは何かー3
人間とは何か、を考えるとき、肝心なのは他の動物には全くない人間だけにある何か、である。その何かとは、一つは神のエネルギー=精神の欲求する心である。
精神とは、他の動物には全くない人間だけが持つ心である。何故そう言うことが言えるのか。鳥は生きるため巣を作り、死後墓は作らないが、人間は生きるため住居を作り、死後その遺体を葬り弔い墓を作る。
人間は動物と違い意識が二重化されていることによる。二重意識とは、一つは動物にもある死を意識する自然の恐怖心、もう一つは人間だけが持つ死の恐怖意識心である。人間だけがこれら二つの恐怖意識が心の中で相乗効果を発揮して恐怖増大となり、そしてその緩和のために現実の世界で,みんなで死を弔い、それから墓を作るようになった。それらに属する心が、精神といわれているものである。
精神には主体と客体(対象)の二種類の心がある。客体の心は、未発達な子供、信者などの心、主体の心は、発達した大人、僧侶などのこころである。
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