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夜の自由帳

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夜に考える、ぐるぐるとした出口のないこととかの、集積所です。
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2022年10月の記事一覧

月の化石

月の化石

星の死骸が集まる

星と星の間の空白を埋めるようにわたしたちは廻っていて、互いに繋ぎそびれた手が、宇宙の塵の中で所在なく浮かんでいる

いつか、掴めたかもしれない手、の、空白を握ることはできなくて、わたしたちには穴が空いている

埋めるための空白、わたしたちにはそれしかない
穴を、開けたのは誰か、なんてことをわたしたちは考えない
離れた人たちにだって、いい感じでいてほしいよねと、友達と話す

わた

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ネイビー、ピンク、オレンジ、ブルー

ネイビー、ピンク、オレンジ、ブルー

また、いつのまにか朝が来ている
いつだって明日が来る準備なんてできていないのに、空の色は変わっていって、当然っていう顔をして「今日」になって、人間たちがどこからから溢れてくる

夜からグラデーションを描く朝を、美しいと思う

誰にも踏み荒らされていない朝の空気はシンプルで清潔な気がするし(朝を「踏み荒らされていない」と感じるのはわたしが雪国育ちだからかもしれない)、陽が上り切る前の、朝の境界の時間

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