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2022年2月の記事一覧
過去の浜辺を歩く(墓碑銘)
過去というのは、海辺を振り返ってみると延々と続いているお墓だ。
暖かいとか冷たいとかいうほどでも無い、光源のはっきりしない僅かに冷えた穏やかな日差しと波の、その波打ち際にずっとお墓が並んでいる。
ずっと続いていた「今」が「過去」になる時というのはやっぱり区切りがあって、これまでは一緒だったけれどこれからは別々だね、と確かめ合って砂に埋葬していく、という事だと思う。その意味で過去に「なる」のではな
過去というのは、海辺を振り返ってみると延々と続いているお墓だ。
暖かいとか冷たいとかいうほどでも無い、光源のはっきりしない僅かに冷えた穏やかな日差しと波の、その波打ち際にずっとお墓が並んでいる。
ずっと続いていた「今」が「過去」になる時というのはやっぱり区切りがあって、これまでは一緒だったけれどこれからは別々だね、と確かめ合って砂に埋葬していく、という事だと思う。その意味で過去に「なる」のではな