見出し画像

デキる嫁との喧嘩からアンガーマネジメントを学んだ話

嫁に反省文書けと言われて無いことだけ先に伝えておきます。笑

半年ちょっと前にデキる嫁と夫婦喧嘩したのですが、そこで怒りの本質や対処方法|アンガーマネジメントを知ることができたんですよね。
これ仕事の人付き合いでも活かせるな、と思ったので、勢いで書き起こしてみます。

自由人の俺と、まるで女神な嫁

私の性格は一言で表すと「自分勝手」。やりたいことはとことんこだわるし、興味のないことにはまるで無関心。
仕事の話も全部事後報告。やりたいことをやりたいタイミングでやらないと気がすまないタイプです。ガンガンいこうぜ。

対して、嫁は全部受け入れるか流すタイプ。私がこだわってるときはそっと見守ってるし、興味がない部分はそっとフォローしてくれるし、まさに一歩引いて付いてくるような、自分にはもったいないような性格の持ち主です。
過去お付き合いさせていただいた方とは毎週のように喧嘩してたのですが、今は嘘のようにしなくなりました。ただ全てを受け入れてくれてるだけなのでこの器の大きさには感謝です。

結婚の話になったときが印象的で、「え、してくれる人いるの?大丈夫?」みたいな反応でした。ただ、嫁を紹介したら「この人なら大丈夫だね、むしろこんなやつとしちゃって良いの?」くらいでした。笑

そんな嫁に怒ってしまった

画像2

そんなこんなで大きなトラブルもなく3年間くらい平和な日々が続いていたある日。
事件は起こります。

当時私は事業開発のフリーランスをやりつつ車関係のサービスをローンチ。最初からうまくいくはずもなく、減っていくキャッシュ。少しでも節約しながら軌道に乗せなければいけない切羽詰まった感じ。自分自身余裕がなくなりピリ付いていました。

そんな時、「気晴らしにドライブでも行こうか〜、久々に運転してみる?」と、嫁運転でドライブに。そこまでは良かったのですが、出発して10秒後。嫁がいつもの駐車場で車をがっつりぶつけてしまいました…

気晴らしのつもりで仕入れたばかりの車でドライブ、のつもりがまさかの自損。

この時瞬間的にこんな心情になりました。

・なんでお金のない時期に自損なんてやるんだろう
・車関係で起業したのになんで車で事故を起こすんだろう
・なんでいつもの見慣れた道でやっちゃうんだろう
・衝突防止センサー付きを選んだのに、なんで無視するんだろう
・なんでぶつけた後に平謝りなんだろう
・買って1週間なのになんで気を使わないんだろう

そして、気づいたらキレてしまってました。デキる嫁なのに。

人生でも中学生の時の反抗期以来くらい、自分を抑えられていなかったと思います。
冷静に考えると恥ずかしいくらいですが、自分の中での「こうあるべき論」から全部外れてしまっていて、急激に沸騰してしまい、日頃の感謝とか全部吹っ飛んで反射的に怒ることを選択してしまいました。

冷静になってわかった自分の「べき論」

怒る選択をした結果、傷つくような言葉を放ったりしてしまいましたが、2人で色々話しながら1週間後に仲直りしました。

さて、この一連の流れで私は1つ気づきました。
怒る選択をしたにもかかわらず、結果は同じになったのです。怒った感情の時間、相手を傷つけた時間、1週間のすべてが怒らない選択をした場合と比べて、結論は変わらないし、プロセスの分損しかしていなかったのです。

アンガーマネジメントとの出会い

このときは久々感情が表に出てしまいましたが、昔から表に出ずともイライラする事はよくあり、結構喧嘩っ早い性格です。ただこの1件で、自分自身変わらなければいけないと思いました。

すがる気持ちで臨床心理士の妹に相談しました。
どうせ怒ったんでしょ?アンガーマネジメントって言うのがあるから調べてみるとうまくいくよ。

占い師か!笑
すべてを悟られてました。そんなこんなでアンガーマネジメントと出会ったのです。

アンガーマネジメントとは簡単に言えば、人は瞬間的でも考え、「怒る」と言う結論を出している、その結論が正しいのか冷静に対処する方法論です。
この本を参考に怒りに対してのセルフマネジメント方法を学びました。

夫婦喧嘩、妹からの助言によるアンガーマネジメントとの出会いが、対人の価値観まで変えてくれることに。

仕事にも活きる、怒りの対処

怒りっぽいのは性格だから感覚で気をつけよう、くらいでしたが、アンガーマネジメントを通して、論理的に対処できる手段があることがまず大きな発見でした。そして、実際の工程を実践することで怒りを対処できるようになるのです。

・怒りの仕組みを知る:事象発生、価値観との結びつけ、怒る選択
・自分の怒る「べき論」を洗い出す
・その感情は得か損か考える
・とっさの対処方法を知る:
→6秒間の静止:人の感情は6秒で落ち着き冷静に判断できる
→べき論の修正:「こういう考えもあるよね」と相手の立場に立つ
→思考の分散:目の前の感情から気を反らせる(一旦遠くを見つめる、場を改めるなど)
→怒りのレベル分け:客観的に見て、「今自分の怒りレベル○だね」と冷静に分析する
→べき論の修正とレベルから最適な行動はなにか、論理的に導き出し行動する

今回の夫婦喧嘩で言えば、

・まずおちつこ!!!
・交通事故じゃないだけマシ
・ぶつけたくてぶつけたわけじゃないし
・冷静になると、怒っても何も帰ってこないし、一緒に修理屋でも探そうかな
・ただ大切なものだからどこを見ればよいか運転のコツは教えてあげよう

みたいに対処できていました。

また、アンガーマネジメントを学んでから、仕事でのコミュニケーションもうまくいくように。
感情的に「アイツ全く理解しないし何もやってくれない」などと聞いて、自分も確かにと思ったことでも、

・なにか進められない原因があるのかも
・他責にして愚痴ってるより、自分の伝え方をどうすべきか考えたほうが早いな
・一緒に頑張れるトリガーがあるはず
・この感情はぶつけるんじゃなくて、相手と同じベクトルに合わせて解決のために使おう

と建設的に思考を使えるようになりました。

大小含め怒りを押さえることで、感覚値2倍くらいは生産性上がったんじゃないでしょうか?自分の生産性はもちろん、発言によって影響される周りの方の感情も入れたら過言では無いと思います。
イライラは伝わりますし、それって無駄でしかないので、特に仕事では振る舞い方で変わるなと感じています。

---

私生活の恥ずかしい体験から学べたわけですが、早く気付けてよかったなと思っています。コミュニケーションが複雑な場合ほど有効、少しでも「自分怒りやすいかも」と思った方はぜひ実践してみてください。


最後に、うちの家庭は順調です。笑

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?