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ケアプランに良い形で踏み込む

介護保険下においてのリハビリ職の関わりとして、キーマンとなるのはケアマネジャーさんだと思っています。

一時期入院されており2月から通所リハビリを再開される利用者の件でケアマネジャーさんから報告があり、

「入院中に動作レベルが低下して、自宅のお風呂の出入りが大変になったので福祉用具業者さんと相談して浴槽台など試しました。」


理学療法士として、動作方法や環境面へのアプローチもしっかり関わっていかなくてはならないのに、

福祉用具業者さんとケアマネジャーさんだけで、手すりの位置や歩行器の選定などが決まってしまうことが多くあります。

手すりの設置に関しては、介護保険を利用すると上限20万円までの工事に対して補助金が支給されることもあり、リハビリ等の介護サービス導入前にケアマネジャーさんと利用者と家族、施工業者との間で話が進み、

気付いたら不必要な箇所に取り付けてしまっていることも多く経験しています。

「レンタルしないともったいない。」
「取り付けないともったいない。」

というような考え方が根付いてしまっている傾向にあると思っています。

生活期で働くリハビリ専門職として、各対象者の予後予測を踏まえた環境面に対する介入に関わらせていただく機会を作っていかないと、

不必要であっても実費額が少ない(1割〜3割)ということを理由に様々な介護サービスが導入され、

人的、環境的に依存してしまうケースが増加し、結果的に社会保障費の増大に繋がってしまう現状を打破出来ないのかなと感じます。

ひとつの事例からケアマネジャーさんにもっと歩み寄り、一緒にケアプランを考える、経過により減らせるサービスは減らしていく、

疾患や動作からの予後予測を踏まえ、自立支援の視点で対象者に有益なチームアプローチを提供できるようにしていきたいと思っています。

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