アナリストに対する『勘違い』

読者の方々、お疲れ様です。このページまでお越しいただきありがとうございます。サッカーアナリストの杉崎です。

アナリストの養成やサッカーの見方、見せ方などを学べる場としてオンラインサロン【CiP】を運営したり、パーソナルアナリストをしたり、執筆活動したりしています。

※オンラインサロン【CiP】は、サッカーアナリストを目指す人だけが対象ではなく、アナリストは目指していないけどサッカーをより知りたい方や、彼らを支援したい人など向けに、元プロサッカーアナリストが知見やノウハウなどをお伝えしながら皆で学び成長するコミュニティです。現在「62名」の方にご参加いただいております。ありがとうございます。

※オンラインサロン【CiP】にご加入いただくには、以下のクラウドファンディング『Campfire』からの登録と申請が必要です。
この機会にぜひ、ご検討ください。

【サッカーW杯で優勝する夢】《アナリストの養成に力を貸して下さい》

さて、アナリストの母数拡大や養成をひとつの目的としたオンラインサロンを運営しているのですが、メンバーさんだけではなく、入ろうか迷っている人からもこういう質問が来ます。

「アナリストになるために、いま何をした方がいいですか？」

「サッカーを見る目はある程度あると思ってます。あと何が必要ですか？」

「分析はできます。レポートやレビューも書けます。やっぱり現場に入りつつ勉強した方が伸びますか？」

やはり、その素性が明かされにくい職種だからこそ、アナリストは分析してる人、あるいは相手を研究してるだけの人と思われているのでしょうか？

だからこそ、それをいま習得している私でもなれるのではないかと「思い込んで」いる人が多いことにも気付いてきました。

あるいは、アナリストだからつまり試合の分析プラス、データアナリストなんでしょ？と思っているのでしょうか？

まったくもってそれは見当違いですし、アナリストの役割が全然理解されていないと強く感じています。

その考えのもと、いざ採用されたとしても、おそらく1年ともたないでしょう。

与えられる役割だけでなく、
責任の重さ、
プロの人たちと話すための知識の量、
プロの人たちを納得させる話術、
ITの技術力やソフトウェアを使いこなす力、
過密日程を苦としない効率性、
一年で何百試合も見続ける根気、
ファンサポーターからの期待やバッシングに応えられるメンタル、
いつ契約を打ち切られるか分からない不安との戦い、
まだまだ、書き切れないんです。

1時間程度の講演会を行ったとしても、伝えきれないくらいなんです。

それを聞いただけでアナリストとは何ぞやの部分は理解できたと「勘違い」されているかもしれない。

さらに、実際はここに書き切れないことも含めて、そのすべてを「難なく」こなさないといけない役職なんです。

ただ試合を見て分析してフィードバックして、勝ったか負けたかを繰り返しているわけではありません。

その中で、さらに結果を残すことがどれだけ大変か。

結果を残した人たちは、いかに偉大なのか。

私は2019年にJ1リーグの優勝を経験しました。
過去の栄光と言われるでしょうけど、それでも、私の人生において一生残る【タイトル】であり、【実績】であり、【誇り】です。
誰からも奪われることはありません。

1993年にJリーグがスタートし、2020年までの昨年までで28年間です。アナリストだけで見ると、日本で延べ28人しかJ1優勝を経験していないことになります。（実際はアナリストがいない時代もあるので、もっと少ないです）

そんな中でも、私より多くのタイトルを勝ち取っている人もいっぱいいます。アナリスト界にも連覇を経験してる人もいますし、監督や選手でもいます。

私は彼らに対し、間違ってもそれは過去のことでしょ？なんて言えません。それがどれだけ凄いことかを身に染みて分かっているからです。

そのチームに対し、選手が揃ってたからでしょ？なんて言えないはずなんです。でも、SNS等ではそれが見受けられる。悲しい現実です。

だからこそ、私は自分の実体験をもって、その仕事や役職の中身を知ってもらうための啓蒙活動もしています。

一方で、これからクラブでアナリストとして働こうとしている人たち、働きたいと思ってる人たちをオンラインサロンで支援していますが、ぜひ同じ経験をしてほしい。タイトルを取ることがどれだけ大変で、取ったらどれだけ感動的なのかを。

そのために、私にできることは、過去の経験からアナリストに求められるスキルのすべてをお伝えし、ただ試合の分析ができるだけで行える簡単な役職ではない厳しい現実もお伝えしつつ、それでも夢を叶えたい人たちをサポートし続けることだと思い活動を続けています。

言葉や文字は感情がありません。

それをカバーするためにリアルを可能にするオンラインサロンや、感情を少し表現できる音声配信を始めました。

すべては「つながっています」

少しでも多くの人に「気付き」を与えられるように。

今回も最後までご拝読ありがとうございました。

では、また次回。

音声配信
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— 杉崎 健 ∫ Ken Sugizaki Football Analyst (@suzakken) January 4, 2021