J1リーグ 前半戦の各チームvol.3
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「サッカーアナリストのすゝめ」
今回も前回の続きで、現在のJ1リーグ11〜15位のチームのここまでと今後を展望します。
北海道コンサドーレ札幌
勝点22:試合数16:勝数6:分数4:負数6:得点23:失点21:得失点差2
ホーム:勝数3:分数2:負数2:得点15:失点11:得失点差4
アウェイ:勝数3:分数2:負数4:得点8:失点10:得失点差-2
ここまでの概要
監督が継続し、スタイルの進化を目論んでいる中で、ケガ人が増えたり出場停止がいたりとで思うような「連続した結果」が残せていない。今季はまだ連勝がなく、勝ったり負けたりを繰り返している。それは、まず相手の良さを消すことに注力していることが挙げられる。もちろん自分たちのスタイルは攻撃的で、前線に多くの人数をかけながら攻めるわけだが、こと守備においてはマンツーマン戦術を用いたりなど相手に合わせることが多い。これが悪いのではなく、各試合において「波」があるゆえの苦悩なのだろう。得点を取ることにおいての攻撃面は、両サイドに人を配置してサイドチェンジを多用したり、センターバックも上がってきてクロスを上げるなど厚みがある。これを合わせる長身FWが複数人いることで得点を奪った試合もあったが、逆にそれを抑えられてしまった試合もあった。そうなればシャドーやボランチの得点力に期待したいのだろうが、チームトップのアンデルソン・ロペス選手に次ぐゴール数は右ワイドで起用されることが多い金子選手で3点。このポジションの奮起が求められる。守備は、マンツーマン戦術だけでまとめられる話ではない。1-5-4-1がベースであるものの、ゼロトップで挑む試合もあり、中盤が必ずしもこの数字に沿っているとも限らないからだ。人につく守備を敢行する上で大事なのは、外された後のリカバー。例えば中盤でファウルするなどプレーを止められた時は問題が起こっていないが、そのまま最終ラインの裏までいかれるシーンもある。この点に改善の余地があると思われる。また、この戦術のもう1つの欠点は、時間の経過からくる疲労で「遅れる」こと。それにより、21失点中ラスト15分での失点数は6を数え、15分ごとの失点数で言えばこの時間帯が最多だ(他の時間帯は0-15:3失点,15-30:3失点,30-45:2失点,45-60:4失点,60-75:3失点)。選手交代によって改善できる項目でもあるが、実数値として残っているので、間違いなく改善ポイントと言える。時間帯によって戦い方を変えるなどもできれば、「継続して」結果を残せるかもしれない。
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