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イニエスタとSEX PISTOLS

て映画の話ですが。
テレビで録画した「ウェイ・ダウン」という2021年の作品を見ました。
特別に面白かった印象でもないけど、こんな映画もあるんだ〜、てことで書き留めておく。

あの「チャーリーとチョコレート工場」に主人公の少年役で出てた子が、大人になって主演しているけど、スペイン映画です。

天才大学生が就職の誘いを断り、泥棒チームに誘われ、金庫破りの大泥棒に挑戦する。
スペイン銀行の地下に眠る、16世紀の財宝を奪う。
舞台になっているのは2010年。
それをサッカーW杯南ア大会の決勝戦、スペイン対オランダ戦でスペイン国民が熱狂している間にやってしまおうという。

これは、ぼくのフェイバリット・ムービーである1960年代のイタリア映画「黄金の七人」シリーズ、とりわけ第三作の「新黄金の七人・7X7」に似たような話ですね!

でも、黄金の七人のようなユーモアやウィットはない、真面目なスリルとサスペンスを追求した映画で、そこは、ちょっと物足りない。
まあまあ、がんばってますけども。

クライマックスは当然、W杯決勝の、あのシーンが実写でインサートされます。
スペインの町中の大群衆、パブリックビューイングの会場に映し出される、延長戦、プジョル、カシージャス、
そしてイニエスタの決勝ゴールの瞬間の熱狂!

ユニホームを脱ぐとメッセージがアンダーシャツに書いてある

それにまぎれて、財宝を盗み出した主人公たちが群衆の中を逃げていく、というハラハラはよくできていると思います。スケール感もある。

ま、アレが映画のシーンとして見られる、残されてる、というだけで貴重な作品かもしれないね。

で、ラストは逃げ切った主人公と、泥棒チームが無傷でまんまと獲物をせしめ、リゾートで豪勢にくつろいでるときに「次をどこを襲おうか」というアイデアを出していると「ロンドン銀行がいいんじゃない? 2012年のロンドンオリンピックをやってる最中に!」
て話になって、ロンドンの地図の画面に、SEX PISTOLSの「ゴッドセイブ・ザ・クイーン」がかかってエンディング! という。

そんな映画ある? スペインだけが舞台で進んでたスペイン映画で! 唐突にロンドンで終わる。
まあ続編を作る前提だったろうけど、できるのかな?

こういうとほんとに失礼なんだけど、ヒロイン役の女優さんも芝居はうまいんだが、いまいち華がないというか。。

ま、10年ちょっと前くらいを振り返る設定の映画、というのも、これからのトレンドになっていくかもな〜という気もちょっとした。

しかしイニエスタとSEX PISTOLS、というだけでこれは記憶にとどめられる、と思って書いときました!

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