見出し画像

呂-ホ】狂言をカルチャー教室で習うてござる

和ろうてござるか〜

笑うて済ませぬこともあるが
世の常でござるが

それでもいちばん大切な人を想い
ご縁のこなた様には
和ろうて(笑って)居てほしいと
願うてござる

さても久方ぶりの再会で
狂言をカルチャー教室で習えると知ったわたくしは
さっそくお稽古に通うことになったのでござるが

はたして
狂言をカルチャー教室で習うとは
どのようなものやら
検討もつかぬものでござった


わたくしの参った教室では
正面一面の鏡が張られたしっかりとした板敷の部屋でござって
ダンスかエクササイズにでも使われるような部屋という風情に
座布団が人数分用意してござった


この教室では半年の間、狂言一番と小舞一番をお稽古していくというのが基本のありようでござった

小舞と申しまするは
主に狂言の中で舞われる
狂言小舞とも申して
独特な節回し(何通りもあり)の謡(うたい)に合わせて舞う短い舞でござる

狂言は全体稽古と申して
各回それぞれ役を替えて通して台詞や所作を習いまする

基本的に覚える必要は無うござる

と申しまするも団体でのお稽古では
舞台で発表するといった機会は設けられてないためでござる

さりながら狂言独特の発声や台詞回し所作、足運びを実践することで
改めて狂言の舞台に込められた面白さを感じることができるようになったと感じまする

そしていまはすこしはばかられもいたしまするがじゅうぶんな対策のもと
お腹から大きな声を出すことができるのも
魅力かと存じてござる

このnoteにては
こうしてわたくしが受けとって来た狂言の世界を
その成り立ちや考え方、背景そしてそれぞれの演目のことを
素人狂言使の視点でお伝えしようという
試みでござる

一貫してわたくしの語るところは
‘ござる調'となっておりまする
これはおおむね狂言の登場人物が
客席に向こうて話す口調を旨としてござる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?