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夏安居が明けて長期休暇へ

インドの夏は雨が多く、草木が生い茂り、虫たちが活発に活動する。そんな時期に外を歩けば虫たちを踏み潰してしまうかもしれない。僧侶は動物の無用な殺生を避けなければならない。それで釈尊の時代から、夏の雨が多く降る時期は僧侶が一箇所に止まって修行をする期間が設けられている。この期間は夏安居(げあんご)と呼ばれる。夏安居は、内容の差異が多少見られるにしても、地域や宗派を問わず世界中の仏教寺院で行われている。

夏安居は一般的に90日間ある。しかし、チベットは標高が高く、夏が短い。インドの気候と異なることもあって、チベット僧院の夏安居は45日間となっている。現在インドに建立されているチべット僧院も、このチべットの伝統に基づいて夏安居は45日間である。こちらデプン大僧院では先日9月15日に45日間の夏安居が明けた。

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