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些細な楽しみ

私は、現役時代はDVDで授業を見て学習する塾に通っていた。
しかし、部活後などは疲れて眠ってしまい、どうしても頭に入らなかった。
そんなこともあり、案の定大学入試はすべて不合格。。。
浪人を決意。

現役時代の失敗もあり、リアル授業を受けられる塾を選択し、毎日新宿へ通学することにした。

京王線に揺られ、毎日新宿へ。
いつも満員電車で回りには疲れた顔の老若男女。
このままだと周りに流されて自分も疲れてしまう。

そこで一つのことを始めた。

「誰が途中で降りるかゲーム!」

私が利用していた駅は始発駅から近いこともあり、乗車時には座れないものの比較的余裕があった。

そこで、途中で降りそうな人の前に立って、
その人が途中で降りて、自分が椅子に座れたら勝ち、
新宿まで座れないと負けというものを始めてみた。

ただ、簡単には座ることはできなかった。
自分が始めたと思っていたこのゲーム、すでに先駆者がいたのであった。

いつも途中で降りるあの人の前には、いつも決まってあのおじさん。

先を越されていた。
すでにマークしているのである。
他に降りる動きがある人はいない。

次の日から車両を変えてみた。

新シーズンのスタートである。

隣の車両といえども、人がすべて違う。
人間観察が始まった。

偶然当たり、座れることもあったがなかなかうまくいかない。
一つずれていたり、反対側であったり。

日が経つうちにだんだんと降りる人が明確化してきて、
調布顔のおじさんや稲田堤顔のお姉さんなどあだ名化して人を見るようになっていた。

最終的には週2回くらいは途中から座れるようには成長した。

話を戻すが、
日々退屈な時間や事柄であっても、視点や意識を変えるとゲーム感覚で楽しくすることができる。

受験勉強では同じようなことの繰り返しが訪れるだろう。
いつも同じ向き合い方ではなく、時には異なるアプローチで挑戦することで、
新たな気づきが得られるかもしれない。

つまづいたとき、停滞した時こそ、違った視点から物事を一度見てみてほしい。

「誰が途中で降りるかゲーム!」は学生でも社会人でも実践できます。
ただ、あまりじろじろみたり、ぴたっと一人の人の前に立っていると
不審者と間違えられるので気を付けてください。

Written By インターン生M(男性)


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