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檀ふみさんの文章で優しい読書時間を過ごす。

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檀ふみさんのエッセイを初めて体験しました。
女優としての素晴らしさしか触れてきませんでしたが、文章もこんなにうまいとは…。いいエッセイでした。

そもそも檀一雄さんの素顔を少しでも知りたくて手に取りましたが、檀ふみさんのエッセイにすごく魅了されてしまった〜。

檀一雄さんが晩年に過ごした能古島の家やその背景、1万冊に近い蔵書を遺されていたこと、食事時に家族全員がちゃんと席に着いていないと機嫌が悪くなってしまうこと、暗い部屋を好まずに朝でも昼でも自分の居場所には煌々と電気がついていたこと、原稿に行き詰まると料理をして気分転換、などなど。実に興味深く読みました。

そして、今回のお気に入りフレーズは…

・人生には確かに無駄が必要だと思う。人を豊かにするのは、ぼんやりと無為に過ごす時間かもしれないとさえ、思う。

・今はモノよりも、むしろそれを置くスペースのほうが「もったいない」時代・ヒトでもモノでもいい。何かを大切に思って生きていくことは、すなわち自分自身の人生を大事にするということだ。

そして、

・いい本を読みながら眠る幸せは、何ものにもかえがたい。

確かに!

自分も夜のルーティーンは、仕事を終えてシャワーを浴びた後は、眠くなるまで読書。そんな日常を送る40代のおじさんは激しく同意してしまった。

エッセイは書き手のことが伝わってきて、本当に面白い!

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